やす君のひとり言

やす君の情景

大分市竹中 花と緑に囲まれた公園墓地                                                           ~やすらぎ霊園~

回顧録 no.22 「 ‥‥ 檜よ」

「 ‥‥ 檜よ」

 

その木は ふるさとの庭に  立っている 

魚も棲まない 小さな池の傍に 立っている

幼い頃 山から移した ほんの小さな 檜の苗木 

それから 半世紀以上経ち   はるかな空より 集落を見下ろしている

 

ずっと 見てきた 

供たちが 家を離れていくときを 

祖母や父が 彼岸へ渡ったときを 

集落から人が減り 家が朽ちていくときを

田畑の姿かたちが 失われていくときを

 

先祖が 山を切り拓き 石を積み 土を耕し 実りとなって

生きる糧を与えてくれた 田畑たち 

 

豊穣の秋をもたらした 棚田は 一面の雑草や雑木に覆われ

四季の実りを約束した 畑は 竹や笹に 占領され

聞こえるのは 風と鳥と 荒らし続ける 獣の騒ぎだけ 

 

いくとしつきを経て 人が消えた この地には

ここを終の住家とした 先祖たちが眠っている

「どこにも行くものか」 風の中に そんな声が聞こえてくる    

 

檜よ 

ここで 生きた人たちの 安住の想いを どうか 聞いて欲しい 

そして 雨を受け 風を遮り あらゆるものから 守って欲しい

 檜よ

ここで 生きた人たちの 証を受けとめて 堂々と 天に向かい

幹を伸ばし 枝葉を広げて欲しい

 檜よ

君は 生き証人になるのだ

 

 

 

 

        伸びていけ どこまでも 守り木よ 】

f:id:yasuragi-reien:20180128110440j:plain

 

 

www.yasuragi-reien.jp

「‥‥ 春 間近かの 豊後梅」 

「‥‥春  間近かの 豊後梅」

 

    今年の冬の 何と寒いことでしょう

 早朝のやすらぎ霊園は 静寂さとともに 空気までが 凍りついているかのよう

 静けさと 厳しさが 共存しています

 

 やすらぎ霊園の気温は 市内中心部より1~2度ほど低く   

 冬の花木たちは この寒さで 何回も凍りつき 葉色を変え それでも

 じっと 耐えています

 

 花のお墓「花壇墓」に 植えられている花々も その多くが まだ冬休み中のため

 参拝者の目を慰めてくれるのは ビオラやデージー 水仙などの わずかな花々

 

 それでも 春の足音は 少しづつ 近づいており クリスマスロ-ズは 日毎に 

 蕾が膨らんできましたし 樹木墓や永代供養墓に立つ 梅の枝には 

 カ-テンが開かれるように 白や薄桃色の 鮮やかさが 増してきました

 

  そして 一面の芝生も 待ちかねていたかのように ポツポツと 若緑色が増え 

 参拝される人たちの 捧げた 菊やデ-ジ-などの供花が 賑やかに色を添え

 やがて 春めくときから 芳春のときへと 色模様が 変わっていきます

 

 もうすぐ 色も 心も 春になります

 寒さも あと少しの 辛抱です

 

 

 

   

          【 春も すぐそこに 豊後梅 】f:id:yasuragi-reien:20180218090504j:plain

 

 

 

      

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 春めぐり 先逝く君の 齢超えて

 

 

www.yasuragi-reien.jp  

回顧録no.21  「‥‥寡黙な祖父とやさしい祖母のこと」 

 

      「‥‥寡黙な祖父とやさしい祖母のこと」

   

   母の生家は 県境近くの四方を高い山に囲まれた 小さな集落

   分家として家を興した祖父は 若いころから必死に働き 祖母と二人で 

   生計を立て 8人の子供たちを育ててきた

   

   食うや食わずの生活だったかな と 後に母は笑って話していたが

   幼い頃から働きに出ていた 母の言葉には 真実味があった

   

   祖父の面影で 強く残っていること

   和服の上から ちゃんちゃんこを羽織り 炬燵の奥から じっと見つめている

          丸いメガネ 手招きはしても 声は出さない 

   静かに 縁側に腰かけ 煙管にタバコをつめ ゆっくりと火をつけ

   煙をくゆらしていた 地下足袋 作業服姿  

 

   祖母の面影で 強く残っていること 

   ふくよかな表情と 穏やかな立ち姿を持つ 優しい心持ちの人

   少し 体を右左に揺らせながら にこにこした笑い顔が 近づいてくる

   祖父と歩くときは 必ず三歩ほど後から続き 見事なまでに合わせていた

   あうんの 歩調や呼吸 それと やりとり 

    

   共に生きた 長い時間の中で 二人の子供を喪い それ以上の孫を見送ってきた

   自分たちより 先に 彼岸へ渡すことが どれほどに つらかったか

 

   山々が色づいていたから 秋だったと思う

   亡くした孫が 山のお墓に埋葬されるとき すでに足腰の弱っていた祖父母は

   家から見送った

   祖母は 顔をタオルに埋め 声を絞るように泣き続け

   祖父は 眼鏡の奥の目を見開き ポロポロと涙が頬をつたっていた

 

   それから 20年以上たった 今

   祖父母は 見送った子や孫たちと 故郷の山に眠っている

   にぎやかな家族の中で 祖父はどんな顔をしているのだろう

   優しい祖母は 祖父の後ろで 笑い続けているだろうか

   

   今年は 好きだった焼酎と和菓子を 祖父母に届けてあげよう と 思う 

   

                【 そちらでも 仲良く歩いていますか? 】   

      f:id:yasuragi-reien:20180114155557j:plain

 

   

 

www.yasuragi-reien.jp

 

「‥‥ 今朝の雪」

  「‥‥ 今朝の雪」

 

    寒い日が続いています

    2月1日朝 この冬 初めての積雪がありました

    やすらぎ霊園の 今朝の雪の風景です

 

       【頭に雪をかぶって やす君】            

f:id:yasuragi-reien:20180201091202j:plain

 

     【観音様と永代供養墓に 降る雪】

f:id:yasuragi-reien:20180201091250j:plain

   

    【降りしきる雪と 樹木墓の風景】

f:id:yasuragi-reien:20180201091330j:plain

 

      【雪が降る 芝生墓の上にも】

f:id:yasuragi-reien:20180201091404j:plain

 

  【雪化粧した山々と 静かな今朝】 

f:id:yasuragi-reien:20180201091434j:plain

     

「‥‥観音様と寒椿」 

  「‥‥ 観音様と寒椿」

 

 新しい年が来て 冬景色に覆われた やすらぎ霊園も 静寂の中にあります

 春から秋にかけて 霊園を賑わした 花たちの多くが ひとときの休みに入り

 敷地内は すっかりモノト-ンの世界に変わりました 

 

 それでも 点々とですが 寒さの中でも けなげに 咲いている花々があります

 花で囲まれたお墓 「花壇墓」では 落ち着いた色調の ビオラやパンジー 

 などのや赤が 来園者の目を 楽しませてくれています

  

 そして 霊園のあちこちに 点々と 真紅の鮮やかさを 見せているのが

 寒椿の花です 

   寒い時期に花を咲かせるツバキとして 古くから親しまれ 万葉集の中にも

   いくつかの 椿の歌が詠まれています

 

 あしひきの 八つ峰の椿  つらつらに  見とも飽かめや  植ゑてける君  大伴 家持

(君の植えた はるかな山奥に咲く椿なのだから 

                  つくづくながめても 見飽きることはない)

 

 春爛漫と咲き誇る 花たちも待ち遠しいのですが 厳しい寒さに立ち向かうかのよう

 に 一点集中の華を演じてくれる 寒椿の美しさにも 目を奪われるのです

 「孤高の美しさ」と 呼ぶのが ふさわしいのかも 知れません

 

 ひととき 寒椿の赤い光景 やがて 豊後梅が早春を告げる やすらぎ霊園です

 

       

                      【冬空に映える 観音様と 寒椿と やすらぎ廟】 

f:id:yasuragi-reien:20180107135415j:plain

 

    

                                  

                           

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 待ち焦がれ 暮れゆく寒に 影添いて      

 

 

 

 

    www.yasuragi-reien.jp

「春待ち見学会」開催中です!

 

  

   「春待ち見学会」開催中です!

     「花のお墓」をお安く提供しています。 詳しくはお問い合わせ下さい。

f:id:yasuragi-reien:20180121142621j:plain

  2018年新春を飾って、やすらぎ霊園では「春待ち見学会」を開催中です。

  バリアフリー完成記念として、お求めやすい価格での自由墓提供や納骨をお急ぎの

  方のための「建立済お墓」など、新春特価で提供しています。

  併せて、「花のお墓」も墓石店の協力で価格を引き下げて提供しています。

  美しい「樹木墓」や「芝生墓」も、ぜひご覧ください。

  お墓に関するご相談なども、毎日受け付けています。

  事前にご連絡いただければ 優先案内いたします。

  どうぞ、この機会にご家族おそろいでお越しください。

  花の苗や記念品を準備して、お待ちしております。

 

 ❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃

                 「春待ち見学会」

        *期  間  :    1月27日(日)まで

             *内  容  :   「花のお墓」や「建立済お墓」の新春特価販売

                          墓石指定店「展示墓(各1基)」の特価販売

                                          未建立区画の早割販売

              *その他   :   来園およびアンケ-トに協力いただいた方へ粗品を進呈

                          さらに申し込みいただいた方へ記念品進呈

❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃❃

 

 

www.yasuragi-reien.jp

回顧録no. 20 「‥‥ 独りで逝った 君へ」

 

「‥‥ 独りで逝った 君へ」

 

 君は 生まれた時から体が不自由で 歩くのが精いっぱいだった

 それでも 明るさは失わず 小さい頃は必死に 後を追って遊んでいた

 君が寂しそうな表情を見せるようになったのは 君の弟が 事故で急死してからだと

    思う 

 まだ 君の父さんは若かったけれど 家業を継ぐはずだった息子が

 いなくなったことに 激しく落胆していた

 君はそれを見ていて 自分が継げないこと 父の期待に応えられないこと

 などで心を痛めていたのではないか

 

 やがて 姉が家業を継ぐことになり 君はそれを境に 家から足が遠のき

 その後 何度か 一人で住む町を訪ねて 逢っていたが そのたびに

 君には 少しづつ 寂しさや辛さなど 言い知れぬ孤独の影が 増しているように感

 じていた

  

 君の父さんが病いで逝き 数年後には母さんが逝った

 それから まもなくして 君は 父や母が待つ彼岸へ 独りで渡っていった

 君が去った 6畳の部屋には 西日射す机の上に 色褪せた父と母の写真が 

 飾ってあった と 聞いた

 

 今 思う

 寂しげな その白い表情や 心のうつろいに 真剣に向き合っていなかった と

 君は いつも別れる時に 「じゃあ また」と 笑顔で見送ってくれたけれど

 本当は もっと話したかったのではないか 聞いて欲しいことがあったのではないか 

 その町に行くたびに 気づけなかったことを 後悔している

 

 君が生きたこの世界は 君にやさしくなかったかも 知れないけれど

 どうか 愛する父母の下では 限りなく幸せであって欲しい

 

 ひとりひとりの この世の幸せと あの世の幸せを 足した数は 

 みんな同じだと思うから

 

 今 君が 父さんや母さんと一緒に眠る 故郷のお墓は 雪の中にある

 

  

 

                     【 記憶の彼方にある 父さんと見送った夕日 】 

                     f:id:yasuragi-reien:20180106083446j:plain

  

 

www.yasuragi-reien.jp