やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その26 「‥‥鮮やか色彩の花木たち」

 

「‥‥鮮やか色彩の花木たち」

 

やすらぎ霊園には もともとこの地で生きてきた木々と 新たに植栽した木々が

混在していますが 四季折々 緑以外の色が  華やいでいる

そんな光景を  どこかで 見ることができます

 

今は春 少しずつ 緑の色が濃さを増し 青空が澄んできますと 木々の芽や花が 

待ちかねていたかのように いっせいに 若々しい 姿を披露しています

 

下の若芽は サルも滑る ということから名づけられた サルスベリ百日紅です

中国原産で 日本には 江戸時代以前に渡来したとも いわれています

ツルっとした木肌の あちこちから 芽吹いてきました

これから 葉を茂らせ 夏の暑い時期に 負けじとばかりに 白や赤の花模様を 

長く楽しませてくれます

 

         【 今年も元気な芽を出してくれた 百日紅 

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 そして 下の真っ赤な花は トキハマンサク 

マンサク科の種類ですが こちらは常緑樹で 年中緑で覆われ

春4月に 一斉に赤や白の化粧を 見せてくれます

ちなみに マンサクという名は 「まず咲く」といって 

春が来ると 真っ先に咲くことから 名づけられたとも 言われています

やすらぎ霊園では 芝生墓の周りで 見ることができます

庭の主木にもなりますが 生垣などに利用しても 見栄えがします 

 

       真紅の花で覆いつくされた トキハマンサク 】 

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 可憐な スズランのような花を 一斉につけているのが ドウダンツツジです

枝ぶりが 灯台の足に似ていることから 灯台ツツジ となり それが訛って

ドウダンツツジ になったとか

規格墓の周りで 優しい彩りを 添えています

新芽や赤白の花も見ごたえがありますが 秋の紅葉も 見事な美しさで

魅了してくれます 

病気もほとんどなく 生垣などにもお薦めです

ふと 若い時代 県南の深山で見つけた 群生地の美しさを 思い出しました

 

    【うつむき加減に春を告げる ドウダンツツジ

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain「早よ出よと 病床の妻 木の芽時」 

 

 

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「さつきフェア」開催します!

 

 

 

「さつきフェア」開催します!

        ‥‥4月28日(土)から  5月6日(日)まで‥‥          

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    椿から梅、そして葉桜となり、やすらぎ霊園の光景は少しづつ初夏の表情に 

 変わりつつあります。

 芝生墓の芝生は、一斉に緑のじゅうたんに衣替えし、 夏に咲く 百日紅花芽は 

 小さな顔を のぞかせはじめました

 

 年明けから続いた寒い日々が はるかな昔のように 思えるほど 暖かく 

 光にあふれた4月 一年中でも にぎやかに 色とりどりの花々が 咲き誇るとき   

 ‥‥そして 

 ゴ-ルデンウィ-クの到来です

 

 いつもは 離れて暮らす家族が、久しぶりに顔を合わせます。

 大切な人と、同じ空間を共有できる貴重な時間です。

 積もる話や近況など、楽しいひとときの話題に、

 ご先祖や大切な人たちのことを語り合いませんか。 

 それぞれの想いを胸にして、彼岸へ渡った故人を偲び、今を生きる私たちが 

 感謝の念を捧げる、そうしたことに気づかせてくれる機会は、

 いつまでも、大切にしていきたいと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

 やすらぎ霊園では、4月28日(土)から5月6日(日)まで、「さつきフェア」を開

催いたします。

 今回のフェアでは、今年度最後のご奉仕として、お客様還元価格でのご提供や、

すぐに納骨できる建立済お墓の底値販売、そして、建立条件の良い区画の特別提

ど、盛り沢山のサービスで皆さまのご要望にお応えします。 

 

 晩春から新緑へと、四季の香りが移っていくさわやかな一日。

    どうぞ、ご家族おそろいで「やすらぎ霊園」へお越しください。 

      役職員一同、心よりお待ちしています。

 

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霊園風景 その25 「‥‥愛しさ伝えて 桜色」

「‥‥愛しさ伝えて 桜色」 

 

 若さがある時は 何でも  できるような気がして 世の中も 自分中心で動き 

 毎日の楽しさを 味わうことに夢中で 空や風や花や木や そんな自然の移ろいには 

 あまり  気を留めなかったように思います

 

 家庭をつくり 子供を育て 社会に送り出し 自らがリタイアする 今日

 一日一日と カレンダ-を めくり続けてきて 

 良いこと 悪いこと 嬉しいこと 悲しいこと 楽しいこと 辛いこと  

 そんな いくつもの出来事を 重ねていくごとに 

 歩んだ人生を 想い 振り返ることが 多くなります 

 良かったのか 悪かったのか 自問自答することも あります

 

 そして ひとりふたりと 友が 去って逝き

 愛する人や 親しい人が 彼岸へ渡っていく

 

 身を切られる想いで 見送り 

 涙顔で ふと 見上げると

 青空を 白い雲が流れていく 春風が 桜花を 遠くへ運んでいく

 ああ 生きているのだ と あらためて あらゆるものに 感謝し

 残りの時間の 大切さを かみしめつつ

 自然の動くまま 心のおもむくまま 身を委ねようと 思うのです

 

 光風が 山桜の花びらを 芝生墓に 降り注いで 故人を慰めています

 その花びらは この世から あの世への 贈り物

 悠久の時を超えて ひそかに 命の輝きを放ってきた 山桜

 今年も 静かに咲き 静かに散っていきます

 

  

 

                                   【 満開の時を  芝生墓にお披露目 】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「吾子を背に 愛しき寝息 春日影」 

   

 

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回顧録 no.26 「‥‥寒い国で出逢った通訳のIさん  1/5」

 

   「‥‥寒い国で出逢った通訳のIさん    1/5」

  

 1989年 11月 初めて訪れた町ワルシャワは 雪が降っていた

この時代 東欧はソ連からはじまった民主化の波が押し寄せ ポ-ランドも

その流れの中にあり この年の6月には ワレサ議長率いる「連帯」が 

 国民の圧倒的支援を受けて 選挙に勝利し 

9月には 現在のポ-ランド共和国が誕生する 

そんな激動の最中に この国を訪れたのだった 

 

市内の到る所に ポスターや横断幕が張られ 人々には 長い圧政から解放され

自由という保障を得て 限りない 希望と夢を 抱きつつ 

新しい時代を歩いていける そんな熱気が溢れていたように思う

 

だが その明るさとは裏腹に 国内は電力事情が逼迫しており 

夜の街はひとりでは 歩けないほどに薄暗く 点々と見える信号機だけが 

異様に明るさを放っており

小雪舞う光景が この世の果てまで続いているかのような 錯覚さえ覚えた

 

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ホテルのロビ-も例外ではなく 少ない明かりと 寒い空気の中で 

たばこの煙と 吐く息が交差し 小声が飛び交う 光景が続く

誰もが 疲れていたし 早く部屋に入りたかった

 

そこに 約束の時間より はるかに早く現れた通訳が Iさん

とても小柄な人で 長い髪を 無造作に後ろで結び 

黒いセ-タ-に分厚いコ-トをまとい 首には緑色の太い毛糸で編んだ

マフラーを巻き  すっかり手になじんだ革のバックを下げて

優しい日本語が ロビ-に流れ 一瞬 空気が和らいだ

‥‥初めまして

この国で初めて逢った日本人は 美しい女性だった  (続く)

 

 

 

 

 

 

 

  

 

  

              

       

 

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霊園風景その24 「‥‥春めく風景」                

 

「‥‥春めく風景」

 

   例年にない寒い日が続き 北国に住む人たちの 春を待つ思いが 少しだけ

 わかるような豊の国の冬でしたが ようやく 暖かな日差しが 

 届いてくれるように なりました

 ここ やすらぎ霊園にも春の到来です

 

 寒緋桜がうつむき加減に 小さな赤い花びらを 申し訳なさそうに咲かせると

 永代供養墓や 納骨堂の近くに植えてある 陽光桜が誇らしげに 大輪の  

 大きな笑顔を見せてくれます

 

 そして 原生林の頃から ここで生きていた 何本もの山桜が 少しづつ

 白い花が青空の下に 広がってきました 

 満開の時を迎えて やがて風に乗り 空を飛び 樹木墓や芝生墓に  

 降りそそいでくるのです

 

 春は この世に生きている人たちだけではなく 彼岸へと渡った 愛する

 大切な人たちにも その美しさや 温もりを 届けていると 思います

 

 薄緑に色めいてきた 芝生に立つ墓石の上にも 桜花が いとおしそうに

 降りてきて まるで春が 故人に語りかけているかのよう

 

 やがて 芝生一面が 緑色に変わるころには 樹木墓の花水木が 白や桃色の

 さわやかさを 届けてくれます

 

 やすらぎ霊園が 最も華やかな表情を 見せてくれる季節の 到来です

 

 

 

 

                       【  故人に春を告げる 山桜と染井吉野  】         

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain  「 ランドセル 背負うことなく 逝きし吾子 」 

 

 

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回顧録no.25 「‥‥ カレ-うどんと T君一家のこと 3/3」

    「‥‥ カレーうどんと  T君一家のこと  3/3」

 

   

 その後 転勤などで疎遠になったが

 あの雪の年から40数年が経った 秋

 急に T君一家に逢いたくて 車を走らせた

 記憶だけを頼りに 何度も道に迷いながら 辿り着いた先に 見覚えのある風景が 

 あらわれた

 

 だが あれほど美しく 整然としていた 記憶の田畑は 

 人の手が遠のいていることを 見せつけるかのように 荒れ放題で

 我が物顔に生い茂る ススキなどが  音を立てながら 風になびき

 丘の上のお墓たちは 寂しそうに 立ちつくしている 

 

 数軒あった家は 空家になっており T君の家も 雨戸が閉じられ   

 庭一面には 掃く人もない 落ち葉が 重なり

 郵便受けには 封がしてあって 玄関に 開け閉めの形跡はなかった

 倉庫には 錆びた 古い耕運機が 無造作に横たわっており   

 耳には 水の流れと 時おり響く 鳥の声 だけが入ってくる

 

 あの時に 見た風景を ひとつひとつ 繋ぎあわせて たどってみても

 過ぎた長さが 邪魔をして 吹く風とともに たいせつな

 もうひとつのふるさとや そこで積み上げたやさしさが 少しづつ消えていく

 40年という歳月が 静かに 目の前に横たわっている    

 

 「T君 そしてみなさん 元気でしょうか‥‥ 

                 どうか 元気でありますように‥‥」 

                                                                                                                     (終) 

 

 

 

 

                  【‥やがて 自然に帰っていく ふるさとよ】

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