やす君のひとり言

やす君の情景

大分市竹中 花と緑に囲まれた公園墓地                                                           ~やすらぎ霊園~

【温泉町と祖母のこと 4/4】

前回までの記事はこちら↓

yasuragi-reien.hatenablog.jp

 

 

   娘の住む温泉町ですごす時の 祖母の表情は明るく  滞在中は時を惜しむかのように

     親しんだ銭湯に足を運んでいた 

  家から歩いて10分ほどの田んぼの中に  そこだけ   眩い灯りがたなびいて

  誰でも 自由に利用することができたし 確かに混浴だったような

 

  あの頃の温泉町の風景は 遠くに過ぎ去った今でも 走馬灯のように めぐりくる

 

      華やかなポスターで飾られた映画館 停車場の木製の長椅子たち 

    橋の傍にあった射的場 そして 静かな雨の中に漂う湯気の向こうの町並み

 

 祖母も そうしたやわらかい雰囲気の中で過ごす時間や 時々に思い出すことが好き

 だったのだと思う

 

 その後も何度か一緒に訪れたが やがて体を壊して入退院を繰り返す日々となり 

 温泉町は 少しずつ遠のいていった 

 

 祖父の元にいって半世紀が過ぎ 今はふるさとの桜木の傍で 夫や息子たちと一緒に

 眠っている

 

 新茶の美味しい今日あたり 親子仲良くお茶を飲みつつ 昔話でも

 

                   【湯気に煙る温泉町の風景】   

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