やす君のひとり言

やす君の情景

大分市竹中 花と緑に囲まれた公園墓地                                                           ~やすらぎ霊園~

回顧録no.16 「・・・駅頭で泣いた  M君へ」

 「…駅頭で泣いた  M君へ」

  

 長く人とふれあって 脱帽させられたのが M君だった

 誰よりも深く考え 誰よりも鋭く発言し 誰よりも先に行動した

 そして 彼のつくる企画書や文章は 全く赤ペンのつかない 完璧な形で出てきた

 

 M君の愛用する革の鞄や靴は 年季が入り かなり古かったが いつもピカピカで

 裏表のない 彼の性格と同じように 明るく輝いていた

 

 土日の活動も多かったが 他の用事を犠牲にしてでも 彼は参加した

 やって見せ それから指導し 時には叱咤し 励まし 褒めた

 

 辛抱強く自己主張し 相手の非については 冷静に反論し 

 己に非があれば すぐに頭を下げた

 そうしたM君の姿勢は 多くの共感者を創り 彼をめざす 若者も現れてきた

 

 M君は いくつもの夢を持っていた 

 中央で頑張る夢  政治家になる夢 そして 地域や社会をより明るくする夢

 

 

    だが 

    多くの夢をかなえることなく 彼は 若くして 病でこの世を去った

 最後の一瞬まで輝きながら 彼らしく 早足で 別れを告げた

 M君が いなくなった朝 

 新橋の駅頭で 携帯を耳に押し当て 泣いた  

 

 面白おかしく 生きていくことが 当たり前のような時代

 義務は嫌がり 権利ばかりを主張する 自己中心的な時代

 マスコミが叩けば それが正義とばかりに 喜ぶ時代  

  

 彼は それと真反対の 生き方をしたリ-ダーだった

 自己犠牲をいとわず 生きることに真剣で 正義は自分で判断した 

  

 

    あれから十数年 M君のようなリ-ダーには 出逢えていない 

 彼は 今も あの靴を履き あの鞄を抱えて 歩き続けていると 思う

 

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