やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その25 「‥‥愛しさ伝えて 桜色」

「‥‥愛しさ伝えて 桜色」 

 

 若さがある時は 何でも  できるような気がして 世の中も 自分中心で動き 

 毎日の楽しさを 味わうことに夢中で 空や風や花や木や そんな自然の移ろいには 

 あまり  気を留めなかったように思います

 

 家庭をつくり 子供を育て 社会に送り出し 自らがリタイアする 今日

 一日一日と カレンダ-を めくり続けてきて 

 良いこと 悪いこと 嬉しいこと 悲しいこと 楽しいこと 辛いこと  

 そんな いくつもの出来事を 重ねていくごとに 

 歩んだ人生を 想い 振り返ることが 多くなります 

 良かったのか 悪かったのか 自問自答することも あります

 

 そして ひとりふたりと 友が 去って逝き

 愛する人や 親しい人が 彼岸へ渡っていく

 

 身を切られる想いで 見送り 

 涙顔で ふと 見上げると

 青空を 白い雲が流れていく 春風が 桜花を 遠くへ運んでいく

 ああ 生きているのだ と あらためて あらゆるものに 感謝し

 残りの時間の 大切さを かみしめつつ

 自然の動くまま 心のおもむくまま 身を委ねようと 思うのです

 

 光風が 山桜の花びらを 芝生墓に 降り注いで 故人を慰めています

 その花びらは この世から あの世への 贈り物

 悠久の時を超えて ひそかに 命の輝きを放ってきた 山桜

 今年も 静かに咲き 静かに散っていきます

 

  

 

                                   【 満開の時を  芝生墓にお披露目 】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「吾子を背に 愛しき寝息 春日影」 

   

 

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