やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その38  「‥秋の訪れと お墓たち」

 

「‥秋の訪れと お墓たち」

 

 盆トンボの姿が  少しずつ消え 合わせるかのように 

 ひぐらしの声も 聞こえなくなり

 うだるように暑く 吐く息でさえ 熱く感じられた 今年の夏が 去っていき

 

 そして 静かに どこからともなく 秋が訪れてきました

 遠い彼方に浮かぶ 雲の形や流れで  あったり

 足元に咲く 花々の色つやの良さで あったり

 周りの山から下りてくる 涼しげな風の匂いで あったり

 今日の 人々の交わす挨拶や服装で あったり

 そうして いつの間にか すっかりと 秋模様に変わります

 

 立秋を過ぎて 

 少しづつ 昼間の時間は 短くなり  お墓たちの影は 長くなり

 秋分の日を迎える頃 曼珠沙華の咲く頃  

 やすらぎ霊園の 晴れた夕暮れ時 見える光景は 

 彼岸の世界に たたずんでいるかのような 美しい夕焼けの中で

 お墓たちが それぞれに やさしい輝きを放っています

 この世とあの世をつながれていて もし その時間が 決まっているとしたら 

 その時は 

 沈みゆく太陽の 醸し出す この夕焼けの一瞬なのかも しれません

 

 そして いつものように 時は刻まれていき  

 やがて 凛とした 冬色の世界が すぐそこに‥‥

 

 

 

 

    【一瞬の輝きを見せ 暮れゆく秋を見送る お墓たち】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「獣らの 荒らす音聞く 夜長かな」

 

 

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