やす君のひとり言

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~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その99  「‥造花の供花」

「‥造花の供花」

 

 お彼岸や  お盆ともなりますと 多くのご家族がお墓詣りに来園されます

 お墓を綺麗にし お花を供え ろうそくの炎で 線香に灯りを灯し

 手と手を合わせ ご先祖様を敬い 亡くなった家族を偲び 私たちが

 今 生きていること 生かされていることに 感謝の誠を捧げ 頭を垂れます 

 

 夕暮れ時 人気のなくなったお墓に 彩を添えてくれるのが 供花です

 以前は 菊の花と榊の組み合わせが 一般的だったような気がしますが

 この頃は 季節ごとに 花の種類も異なって とてもカラフルになってきました

 とりわけ 異彩を放っているのが 生花ではなく 生花そっくりの 造花です

 昔の造花とは 大きく違い まるで水気を含んでいるかのような 微妙な色合いまで

 表現してくれて その鮮やかさは 生花を 圧倒しています

 

 やすらぎ霊園でも 全体の 2~3割程度は 造花が占めるようになり

 その割合は 少しづつ 増えて きているようにも 思われます

 特に 新しく建立したお墓ほど 造花が 多い傾向にあるようで

 夏の暑さでも 冬の寒さでも 変わらぬ 色艶と 鮮やかさを 誇ります

 ただ 灼熱の中でも 光る百合の花 凍てつく寒さの中でも 輝くカトレアの花

 季節には ない花が 自然の中で 咲き続けている光景は 

 少しだけ ざわつき感があるのです

 

 生花 造花 どちらも 一長一短あります

 生花 春夏秋冬 その時期真っ盛りの花を供えます

    つぼみが開き 満開の時から 散り時を迎え 新しい花へと 引き継ぎ

    それは 人の一生にも似て 自然界に与えられた 約束を 学ぶのです

    散りかけや 枯れかけの 花々にも ひとことの 主張があるようで

    風流と言えば 風流でもあるような 気はします

 

 造花 春夏秋冬とは 無関係に いつも 変わらぬ 美しさを提供します

    蕾は蕾のまま 満開は満開のまま 朝も昼も夜も 何カ月も 変わることは

    ありません

    軽いため 風が強いと たちまち飛ばされて あちこちに散乱し

    それでも 枯れることなく 光り輝いてる この花たち どこに戻せば

    

 皆さん それぞれの 想いの中で 迷いながら 選択しているのでしょう

  あなたは どちら派ですか?

  

          【夕暮れ時 色鮮やかに 造花の供花】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「生花無く 供花が映えて 笑う春」

 

 

  

 

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