やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その98 「‥やがて咲く 藤の花」

「‥やがて咲く 藤の花」

 

    昨年 誕生した 新しい形のお墓 「なごみ」

 言葉のとおり 気持ちがなごみ どこか 落ち着かせてくれる 雰囲気のお墓です 

 小さいけれども 多く納骨できて 工事費や管理費が   やさしいことも 魅力で

 おかげさまで 販売以来 多くのお客さまから 好評いただいています

 

 その 「なごみ」区画の すぐ西側に 大きなクヌギがそびえ立ち

 幹には 胸高径で15cmは あろうかという 見事な山藤が 巻き付いていて

 春になると まるでクヌギが咲いたかのように 紫の花々が 一面を彩ります

 

 「もっと 間近で 愛でることができたら」 という ご要望にお応えして

 その山藤を 「なごみ」の方へ 誘引することとしました

 階段傍に 藤棚を作り 山藤に加えて 桃色と 白色の 藤を 植えました

 接ぎ木した 山藤の花と 一緒になって ここに眠る方々 そして

 お参りされたご家族の皆さまに 美しい藤花の光景を 提供できる日が

 まもなく 訪れます

 

    初夏 桜の時期を過ぎて 空や 風が いちばんやさしい 季節になると

 やすらぎ霊園の 風物詩として 藤の花々が 舞い 踊り始めます

 少しづつ 彩を増し そして ずーっと先には 「藤のやすらぎ霊園」として 

 多くのお客さまから 親しまれ 愛されている かも 知れません

 いいえ 間違いなく そう なっています

 

 「藤祭りフェア」と 銘打った 行事が 行われ 

 たくさんの お客さまが ひとときの やすらぎの中に 身を置き

 亡き人と一緒に 藤の花々を 愛でている光景が 目に浮かびます

 それは それは とても 貴重な なごみ を お届けする ひとときです

 

 

 

  恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり 

  (恋しいので 形見にしようと 庭際に 植えた藤の花が 今咲いている)

                      万葉集」  詠み人 山部赤人

 

 

         【初夏のクヌギと山藤 緑と紫の競演】

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        【山藤を 藤棚へと誘引  手前は 新しく植えた藤】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「山奥に 山藤のみが 輝けり」

  

 

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回顧録 no.98 「‥夢の風景 ~人々への賛歌」

 「~人々への賛歌」

 

    平成の名行司と 称された 第28代 木村庄之助 が 語る

   『素晴らしい横綱は たくさんいます が

    真の横綱 と言えば 双葉山 でしょう

               前人未踏の69連勝を達成しましたが 70連勝は なりませんでした

    その時 友に打った電報には

    「イマダ モッケイ タリエズ(未だ 木鶏 足りえず)」と 

    記されていたそうです

    69連勝して なお 自らを 未熟と 叱咤する 人としての 度量の大きさ

     を 表しているのではないでしょうか

    さらに いい話が ありまして

    双葉山の70連勝を止めた 安藝ノ海が 師匠に報告すると

    出羽ノ海親方は

    「勝って 騒がれる力士より 負けて 騒がれる力士になれ」 と

    諭したそうです

    横綱に勝って 有頂天になりそうな 弟子を 戒め 発奮させる

    この親方も また できた人だと 思います』

 

    木村庄之助は ハワイ出身で 外国人初めての 横綱となった 曙を 

    可愛がり 曙も 木村を 師と仰いだ

    慣れない 環境にあった 曙に 文化や しきたり だけでなく  

    日本人としての 心構えまで 熱心に指導した

    後年 曙の 礼儀正しさや 謙虚な態度は 日本人以上に 日本人らしい

    と 評されたという

    

    その 曙について 木村庄之助は こう語っている

    「曙は 精神力は 日本人より強い と 思います 

     死に物狂いでやっている人には 勝てません

     今の 日本人に欠けているものを 横綱は 持っています

     曙関から グレーの中折れ帽を いただきました

     欲しかった色で サイズも 丁度いい

     とても きめ細やかな 気配りに 驚きました」

 

    双葉山 曙 木村庄之助の 言葉や姿勢から 推察すれば

    相撲という舞台を通じて 見えてくるのは 人としての 資質だろう

    決して 驕ることも 偉ぶることもなく 人を敬うことを 常とする 

    古くから この国に 流れている 伝統や しきたりには

    先人たちが 創り 継いできた 

    そこにこそ 人が人として 生きていくための 原点があるのだと 思う

    

    目まぐるしく 変化していく 人の世にあって

    変わらない 立ち振る舞いを 見せてくれる 相撲が 

    国技として 存在しているのは 

    あの 土俵の上に 日本の文化があり 人の心の 本流があるから

    そう 理解している 国民も 多いのではないか

    年年歳歳 花 相似たり

    歳歳年年 人 相似たり

    そんな 世の中を 恋しく 思うように なっている‥

 

 

    「木鶏」の話

     1回目  ‥  相手を見ると おどおどする

     2回目  ‥  心が定まっていない

     3回目  ‥  相手を見下す

     4回目  ‥  木の鶏のように 何に対しても 微動だにしない

 

 

 

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霊園風景 その97 「‥冬来たりなば」

 「‥冬来たりなば」

 

   これほど 静かな年明けを 迎えるのは 初めてのような 気がして

   しらじらと 夜が明け 東の空に広がりゆく オレンジの 陽

   樹木墓 木立の日陰に 残る 昨夜の雪も 新しい年を 

   祝うかのように 真っ新に見えて 今は 間違いなく 新年なのです

   昨年と 同じことが 繰り返されるのですが この年が いつも以上に

   愛おしく思えるのは 前年の大半が 苦しさや辛さの 重なる

   日々だったからでしょうか

 

   この 凛とした 空気の中に 佇んでいると 昨年の出来事は

   全てが 夢の世界の ことのように 思え あれはまぼろし

   以前と変わらない暮らしが ここにあるのだ そんな 淡い期待も抱きます 

   昨日の続きの 今日なのだから 変わるはずはないのだけれども

   それほどに 昨年の暮らしを 記憶を 消し去りたい と 思うのでしょう

   真っ白なキャンパスに 描くように 真っ新な 2021年を創りたい と

   誰もが 願いつつ 「希望よ 叶え!」 と 心で祈ります

 

   今 世界中で 起きていること この国で 私たちが 経験していること

   それは とても 厳しく 辛いことの 繰り返しで

   時には 心が折れそうになる時も あります 

   誰もが 感染する恐れがあり 誰もが さらに 苦しく 厳しい 環境に

   置かれ 最悪の場合 死に至る可能性も あって 

   それは 私かも そして あなたかも 知れません 

   こうした時代にあって 私たちは どう 生きるべきなのでしょうか

   当たり前のように 暮らしていた あの時代に 戻るためには‥

   

   騒ぐマスコミや それに煽られて批判する 人々だけ 見ていても 

   真相は わかりません

   声を上げる 一部の人々を見るのではなく 声を上げない 大多数の国民を

   見るべき なのだと 思います

    「声なき大多数の国民」は 起きていることを 正しく判断し 

   指示や要請に従って 最適な行動を 選択しているのです

 

   それは‥

   何千年にもわたり 受け継がれてきた この国の人々の 心底に流れる 文化 

    「私」を主張する前に 「公」を大切にする

    「和」を尊いとする 精神に あるような気がします

     俄作りの 薄っぺらの 文化ではなく

   遥かな昔から 幾世代にもわたって 脈々と 受け継がれてきた 

   民族に流れている 「和」の心で 磨かれてきた 文化なのです

   それが この国の人々の 礎であり 本流であり 

   これからも 永遠に 流れていくことでしょう

   その流れがある限り この国と この国の人々は 不滅であり

   必ず 次の時代を 切り開いていくと 信じています

 

            2021年 どうか 皆さまが 

   少しでも 明るく 楽しく 希望を持って

   日々の 朝を 迎えることができますように‥ 

   少しでも 穏やかな 心で 充実感に満ちた 

   日々の 夜を 迎えることができますように‥ 

 

  

           【昨夜の 雪が残る 樹木墓の朝】

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 f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「霜夜にて 灯無き村 獣鳴き」

   

   

   

 

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回顧録 no.97 「‥夢の風景 ~花々への賛歌」

 「~花々への賛歌」

 

  冬明けぬ みぞれ交じりの 雨が降る 新しい年の朝

  山椿の花が 濡れて 赤く浮かび 来る

  人気のない 静けさだけの 山間地にも 隠れるかのように 黙って開く

  この時期に咲く 花々は 芯の据わった 心根の強い 濃い色が多い

  人間は 縮こまってばかり 誰かに  何かに 頼りきり どんどん 弱くなるのに

  この花たちは 何も変わらず 同じ逞しさで 同じ彩を 映し出していく 

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  山々の雪が解け 川を潤し 水辺の生き物たちが 目を覚ます 春

  野や山に そして 町や村に 桜便りが 届いてくる

  老若男女 挙って 群がり 朝から夜まで 愛でている 

  この時期に咲く 花々は 柔らかく 温かな 色合いが 多い 

  そして 別れも告げず 瞬く間に 風に舞い上がり 土に還る

  まるで 浮かれ人たちを あざ笑うかのように 消えていくf:id:yasuragi-reien:20201207145823p:plain      

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  誰もが 日差しを避けて 涼を求める うだるような 夏の日々

  百日紅の桃色が 峻烈な中にも 暑さを遮るかのように 彩を放つ

  青空と 太陽を 味方につけて より 誇らしげに 光り輝いてくる

  この時期に咲く 花々は 強烈な色彩に 絶対的な 強靭さを 主張する  

  いつ 枯れ果てるのか 呆れるほどに いつまでも 謳歌

  弱り切った人たちへ 「強くなれ!」と 叱咤せんばかりに 主役を務める  

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  山々から麓へ 日を追うごとに 赤や黄色の 紅葉が降りてくる

  その一瞬 自然界が 鮮やかさを身にまとい 空と地までも 染めていく

  冬の冷たさも 春の優しさも 夏の灼熱も 全部まとめて 黄金色に変えていく 

  あちこちに そよぐ たおやかな ダコタゴールドの黄花や 百日草

  この時期に咲く 花々は 風を味方につけて 秋と同居している

  散り始めの頃には 冬の準備をしなさい と 人々へ 囁きかけてくれ     

  いよいよ 丸まっていく背中を 慰めるかのように 冬を押し戻している  

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  年年歳歳 花   相似たり

  歳歳年年 人   同じからず

  何十年 何百年 経とうと 花々は 同じ季節に 同じ花を 咲かせてくれる

  その営みは 不変

  だが 人は変わる 年を経る度に 変わっていく  

  当たり前のごとく 営みは 容易に変遷し 時を戻すことに 抵抗する

  

  花々の 春夏秋冬 時が来れば 芽を出し 花を咲かせ 実を結び 土に帰る

  見事なまでに 単純な繰り返しの 歳月

  人には できない 決してできない その根性も 勇気もない

  変わることのほうが 勇気だ 進歩だと 自負する 多くの人たちには 

  決して 届かないだろう  だが 

  変わらないことの方が より 勇気や根性が 必要なときも あるのではないか

  当たり前に咲く 花々の 真似が できない からこそ 

  あの 花々が 羨ましいと 思えるときも ある‥ 

   

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霊園風景 その96  「‥希望の年へ」 

 「‥希望の年へ」

 

  年の終わりを 告げるかのような 名残惜しさを 漂わせながら

  静かに夜が明け 凛とした 冷たい朝の景色が 眼下に広がります

  いつもと変わらない 何年も繰り返されてきた やすらぎ霊園の光景です 

  しかし 人々の暮らしは コロナ禍にあって 目まぐるしく 変わり

  先の見通しの 立たない中で 誰もが 不安を抱えて 日々を過ごしています

  それでも 新しい年を迎える 準備に 入らなければなりません

  いつも以上に 身も心も 落ち着かず あれもこれも と 思い巡らせながら

  残したことを 残さずに するべきことを するように

  そうして 戒めつつ それぞれに 少しづつ 新しい年へ 近づいていきます

 

  やすらぎ霊園は 今年 開設20周年を迎えることができました

  3月に計画した記念式典は 新型コロナウイルスの影響で 

  中止を余儀なくされましたが 落ち着きを取り戻した 9月23日 

  秋晴れの下で ささやかながら 無事開催することができました

  浄雲寺住職さまの ご導師による 「永代経法要」では 御仏の教えに

  感謝し 併せて 亡くなられた方々へ 衷心から 追善させていただきました

  

  やすらぎ霊園 構想から40年 そして開設から20年 

  この間 ご契約いただいたお客さまはもとより 多くの皆さまから 

  ご支援やご協力を頂戴し 今日まで成長させていただきました

  あらためまして 関係いただいた 全ての皆さまに お礼申し上げます

  時代や社会の変化とともに お客さまの意識も多様化し 

  比例して 供養の方法も お墓の種類も 増えてまいりました 

  宗教法人や自治体 公益法人など 多くの販売主がある中で

  やすらぎ霊園を 選択いただいた 1200名を超えるお客さま

  そして これからお付き合い いただくお客さま

  全てのお客さまに やすらぎ霊園が お届けするのは 未来の安心と安全です

  

  わたしたちは 誠心誠意 お墓の販売に 努めてまいりますが

  それ以上に いつまでも 安心してお参りできる 美しい霊園の維持と管理を

  お約束いたします

  やすらぎ霊園の目指す 理想の霊園は 未来にわたって 全責任を持つ

  「永代一元管理」の追求であり そのことこそが 

  お客様にとって 最大のメリットであること

  そして やすらぎ霊園にとっては 最大の責務である と 確信しています

  お墓のことでしたら 安心して やすらぎ霊園に お任せください

 

  コロナ禍の中で 誰もが 大変な時代を生きています

  それでも 朝の来ない夜は ありません

  いつかは きっと あの頃のような日々が 還ってくる

  そんな希望を抱いて 2021年を迎えたいと 願います

  どうぞ 来る年が 皆さまにとりまして 幸多き年で ありますように‥

 

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「冬枯れて 居ぬふるさとに 餅飾る」 

 

 

 

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回顧録 no.96 「‥夢の風景  ~電話機の向こう」

 ~電話機の向こう

 

       吐息か 溜息か 受話器の向こうから 微かに 響いてくる

  休日の昼下がり 高齢の夫婦で 切り盛りしている 喫茶店

  そこには 小銭を入れる ピンクの電話機が置いてあり

  窓の外 けたましく 行き交う車の音を 恨みながら 

  小銭を 気にしつつ 聞き漏らすまいと 耳をそばだてる

  週に一度の電話デートは ときに 苛立ち ときに 情けなく

        そして ときに 嬉しく

  そうして 紡いできた 幾年月

  酸いも甘いも 噛み分けてきたような 想いも つかの間で 

        紡いだ糸が細くなり 切れてから 5年になる 

   向こうの世界の 電話機と つなぐことができたなら‥

 

  「遅かったよ‥」

  急遽 総会欠席した 先輩への電話に 伝わる言葉

  入院先の 談話室にいるという 

  「あちこちに 転移しててね  長くないそうな」

  泣きそうになるのを 知ってか 知らずか 

  事もなげに 他人事のように 明るい声が 耳に響く

  携帯から流れる 渋い響きの声は 何時もと変わらない 

  けれども ことばと ことばの 間は長く

  辛さや苦しさを 押し隠しているかのように 静寂が続く

  それから3ケ月 ほころび始めた 梅の花に 見送られて 逝った 

  携帯に残る 番号に掛ければ 先輩の声が 聞けそうな気がする‥

 

  構内の壁にもたれて 人目も憚らずに 泣いた

  伝えてくれた 彼も 電話器の向こうで 声を詰まらせる

  長い時間 闘い続け 体は痩せ 声は掠れても 人前に立ち続けた

  その生きざまは 死に負けない 己を 鼓舞するため だったのだろうか

  彼は 見事なまでに 人生を貫いた 真っすぐ 貫いた

  若くして逝った M君の人生は 誰よりも 濃く 深く 充足感に 満ちていて

  瑞々しいほどの 時間だったのだ と思う

  彼らしく 足早に ポケットに コッペパンを忍ばせ

  いつもの 黒い鞄と 茶色い靴を 友達にして 若葉の中へ 消えて行った

  早朝 新橋の駅頭で 西方に頭を垂れ 別れを告げた‥

 

  「心臓が止まりました」

  呆れるほど 無味乾燥的に 医師が告げる

  「いろいろ 手を尽くしましたが‥‥」

  この頃 着任したばかり 若い医師

  何日間 母を診たのか 

  「‥‥」

  「もしもし?」

  もしもし に 交じって 受話器の向こうから 笑い声が聞こえる 入院患者?

  そういう配慮も していないのだろう  

  数日前に会ったとき しっかりしていたのに 

  なぜ が先にきて 苛立ちを 隠せない 自分がいて

  返す言葉も どこか 刺々しい

  だが 96才という享年が 怒りを抑えて 平常心に戻す

  「ありがとうございました」

  よほど 忙しいのか 終わるや否や 電話が切れる 

  あっけない 母の最期を 象徴するかのように

 

 

 

 

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霊園風景 その95   「‥温かく うれしい お話」

「‥温かく  うれしい   お話」

 

   11月初旬の午後 県外ナンバーの車で 2時間以上かけて 見えられた ご夫婦

 お聞きすると 6~7年前から 近郊地を中心に

 二人で入る 樹木墓地を 探しておられる とのこと

 なかなか 理想とするお墓に 巡り合えず 少し遠いけれど 

 思い切って 大分まで足を延ばしてみたと ご主人は語ります

 真面目一筋に 生きてこられた 実直そうな ご夫婦

 ご主人は ご高齢にもかかわらず 矢継ぎ早に 鋭い 質問などをされて

 よく勉強していることが うかがえます

 

 説明の後 現地を案内

 美しく手入れされ 整然と並ぶ 樹木墓を見るなり

 ご夫婦から 「ようやく理想の墓地に逢えました」 と うれしい言葉

 「樹木といいながら ほんの数本 小さな木が 両端に植えてあるのみ」

 「美しい   と思ったら 人工芝」

 「小さな敷地に 墓石がくっつくように並んでおり 窮屈そうで」

 「誰が経営者か 良くわからなくて」

 これまで訪れた 霊園等の印象などを 細かく説明していただきました

 

 「自分たちの最後は 自分たちで始末する」ことは お二人で決められたそうですが

 二人が亡くなった後の お墓のお守りやその後の供養など 安心して任せられる

 霊園なのかどうか 一番心配されていたのは そのことでした

  公益財団法人として お墓の販売だけではなく 維持や管理など 経営に関わる 

 全てのことに やすらぎ霊園が責任を持っていること 健全経営であることなどを

 ご説明し ご理解いただきました

 

 私たちが 日頃から 心がけていること 行っていること 

 見えないけれど 安心できる光景が 確かに ここにはある と 

 おふたりには 受け取っていただけたようで 

 それだけで うれしくなりました

 

 2度目は JRで来園されました

 車を手放す時のことを 考慮されてのことだそうですが

 それでも 持ち時間等を入れれば 優に3時間は超えたでしょうに

 ご自宅を出られて お帰りになるまでには その倍近くの時間を有したでしょう

 自分達の最後は 自分たちで整理する そのためには 労はいとわない

 ご夫婦の 真剣な思いと行動には 頭が下がります

 同時に しっかりとお応えせねばと あらためて決意する 貴重な機会を

 いただきました

    

    と 同時に こうした仕事が どこかで お客さまの 心の支えになっている

 とても温かく うれしい出来事として 私たちも 心に刻ませていただきました

 生前墓として ご契約いただきましたので 納骨されるまでは

 やすらぎ霊園が しっかりと お守りします

 いつかは ここに休まれる日が 来ますけれども 

 どうぞ お客さま お元気でお過ごしください

 本当に ありがとうございました

  

 

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain  「手を添えて 樹木墓の元 春を待つ」  

  

 

 

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