やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

回顧録 no.55  「‥夢の風景 ~乗れない自転車  1/2 」

「~乗れない自転車 1/2 」 春 小学校の 小さな校庭の隅に 子供用の自転車が 置かれていた 当時 自転車を持っている 友達は少なく 持っている自転車も 大人のお下がりの サドルに座れない 大きなもので だから 乗れる友達も限られていた 真新しい 青色の自転…

霊園風景 その55 「‥柔らかな 若葉たちへ」

「‥柔らかな 若葉たちへ」 桜の謳歌が終わり 季節は五月へ 花木や 草花も 元気に花を咲かせ それぞれに美しさを競います それでも この季節の主役は 新緑だと 思うのです 遥か彼方から 若草や若葉 そして深碧や山葵の新緑が 色模様を織りなして 点々と 柔ら…

回顧録 no.54  「‥夢の風景 ~月夜と おじいさん」

「~月夜と おじいさん」 満月の夜で 明るかった 田んぼには 水が張られ 小さな稲の苗が並んでいたから 5月頃だったろう お風呂に入り 夕食もすんで 子供たちは寝る時 なのに 僕は ひとり あぜ道に立っている 寝間着姿に下駄を履き 片手には 懐中電灯を 持ち…

霊園風景 その54  「‥お墓たちの話」

「‥お墓たちの話」 「来ないねぇー」 「うん‥」 「いつ来たの?」 「‥‥」 「いつ来たの?」 「‥‥」 「いつ来たの!!」 「‥‥ 覚えていない」 「なぜ 来ないのかなぁ」 「子供たちは遠くに行ったし 両親も 年老いたし‥‥ 来たくても来れないんだ と思う」 「そ…