霊園風景 その74 「‥花咲く春が来た」
「‥花咲く春が来た」
暖かい冬が続き 初めての雪も 見ることなく 梅の花が 散り始め
春のような陽気に 誘われて 濃い赤の 寒緋桜が 咲き始めました
もともと この桜は 霊園内で一番早く咲いてくれるのですが
それでも 今年は 早すぎます
一番驚いているのは 寒緋桜でしょうか
それでも うつむき加減に 密やかに なるべく目立たないように
桜陣の先頭を切って 楽しませてくれる 寒緋桜には なんとなく
日本人の持つ 真面目さ 謙虚さ などが 感じられ とても好きなのです
2月21日 朝の寒緋桜です
春を告げる 芝生墓前の美しい絵巻をご覧ください
下は 負けじと 今年も 永代供養墓の横に広がる 桃色梅の花々です
水気の少ない場所に 立っていますが 2月の中旬から終わりにかけて
一斉に 美しい色模様を 演じてくれるます
この色や香りは ここに眠る多くの 人たちにも きっと届いていることでしょう
まもなく お彼岸がきます
時間とともに 少しずつ 春めいていき
人だけでなく 生きるもの全てが 頭を上げて 喜びを体感することができる
どんなに小さくとも どんなに弱くとも
春は みんな 平等に 光や風を 届けてくれ そして‥
私たちには 夢や希望や期待も 与えてくれます
2020年の春が あなたにとって 美しい想い出となりますように
「花衣 揺れて揺られる 恋に似て」