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~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その100 「‥不易と流行」

  「‥不易と流行」

 

        30年ほど前になりますが ある研修会の講師に 念願だった 

  作家の 山本七平さんを 招く機会を得ました

  演題は 記憶にありませんが 講演の中で 渋沢栄一と 「不易と流行」の

  話があったことを ふと思い出したのです

  渋沢栄一を TV大河ドラマが取り上げる そんな話題を 耳にしたことが

  きっかけなのですが 

  

  講演後も あの「不易と流行」の言葉だけが ずっと心の中で 生きており

  課題や困難に 出逢っても 絶対に 一貫して 変えない「不易」 と

  時々の状況や 時代感覚の中で いかようにも 変えていく「流行」 と

  このふたつは 言葉の師匠 そして 文字の先生でした

 

       調べてみますと この「不易と流行」

  もともとは 俳人 松尾芭蕉の お弟子さんが 師匠から聞いたことや

  教わったことなどをまとめた「去来抄」に 出てくる言葉だそうです

  「不易を知らざれば 基立ちがたく  流行を知らざれば 風新たならず」

  「変えないことを知らなければ 基礎は出来上がらない

   変えることを知らなければ 新しい風は吹いてこない」

   一読しますと 正反対のことのように読めますが その根本は一緒で

  「絶対に揺るがないほどに基礎を固めて 時代や人々の変化に沿って

   新しい風を送り込んでいこう」と 受け止めることができるのです

 

 わが国には 創立100年以上の企業が 3万3千社以上存在し 

 世界に冠たる老舗王国ですが 1世紀以上 絶対に変えず 頑なに守り続けてきた 

 ここにこそ 「不易」が 存在していると 言えるのではないでしょうか

 それは 「信用」だったり 「信頼」だったり あるいは「奉仕」だったり

 しかし 変えないだけでは 100年以上も続けることは 至難であり

 その時々の 時代や人々の流れに逆らわず 先を見据えた 新しい技術やサービス等

 を取り入れていく 「流行」を 見誤らない実践力も 携えていたのだと思います

 

 開設からこれまでの 20年を振り返り 

 あらためて やすらぎ霊園の 「不易」を 問うてみます

 私たちが 常に 心がけていますのが お客さまからの「信頼」です

 一朝一夕にして いただけるものではなく 毎日毎日の実践から 少しずつ

 見えない成果として 積み重なって いくものだと 思いますので

 これからの10年 20年と さらに 多くの「信頼」をいただけるよう 

 誠心誠意 努めていきたい と 願っています

 

 

               【春の桜の 先頭を切って咲く 寒緋桜】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「コロナ禍の 土手に伸びゆく 蕗の薹」

        

 

  

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