やす君のひとり言

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~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その103 「‥今頃の豊かさとは」

 「‥今頃の豊かさとは」

 

   休日の朝 本当に 久しぶりに バスに乗ります

   コロナ禍の影響もあって しばらくバスを 遠慮していましたが

   その日は どうしても 利用せざるを得ず バス停に 急ぎます

   1時間に1本程度ですから すでに何人かの人が 待っており

   皆さんに 共通していることが 二つありました

   一つは マスクを されていること これは 当然です

   そして もう一つは スマホというものに 目をやっていること

   本を読んだり 近くの山々や 青空を眺めたり などの 人は皆無で

   みなさん ひたすら 下を向いています

   ひとりひとりが そこは 自分だけの世界 だと

   言わんばかりに エリアを 創り出しているかのように 見えるのです

 

   そういえば こういう光景に ふれる機会が とても 増えてきた 気がします

   公共交通機関の車中 施設の待合室やロビー 

   はたまた 歩行中や 時々の自転車 さらには 車の運転中 などなど

   挙げれば きりがないほど 多くの場所で 目にします

   極めつけは 大事そうに スマホを手にして 歩いている人

   いつぞやは 「スマホがなければ生きていけない」なんて 答えていたひとも

   なぜ スマホがないと 生きていけないのでしょうか 

   私なんぞ 無い方が より自由で 誰からも束縛されなくて 

   そして 無駄なお金もかからず いっそ 持ちたくないほど なのですが 

   そう 簡単にいかないのが 今の世なのでしょう

 

   時代が 早く進めば進むほど   人間中心に回っていた時代から

   何者かに操られる時代を 生かされているかのような そんな感覚を

   持っています

   より刺激的で より閉鎖的で より怠惰的 で とも 云えそうな

   そこに 自分がいても まるで 自分ではない ようで

           若い頃なら ともかく 彼岸の方が近くなる この頃になると

           いっときも早く この煩わしいと 思えるほどの

      雑踏から 抜け出したい そう願うのは   私だけでしょうか

            

    そんな時こそ 自然の中に 身を置くにかぎります

    その大きさや 豊かさに 圧倒されると

    なんと 人さまが 小さく見えることか 

   「あぁ‥ 私は生きている」

   そう 実感させてくれて 

   そして それは 四肢にも伝わり 

   「まだ頑張れる」そんな 思いを呼び起こすのです

   そうした感覚は スマホからも 見出すことができるのでしょうか

   どなたか お教えいただけたら ありがたいのですが

 

   3月24日(水) 快晴のやすらぎ霊園 入り口付近のソメイヨシノ

   そして 向かいの山桜です

   こうして 元気に 今年も桜を見ることができた

   これが わたしの 今頃一番の 豊かさなのです

   あなたの 今頃の 一番の豊かさは 何でしょうか?

 

 

    【空の青 白や桃の山桜 令和3年春 やすらぎ霊園の向かいを見る】 

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         【散りゆく桜 惜しむかのように降りてくる やすらぎ霊園入口の風景】 

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「菜の花に 誘われ釣られて 宵の川」

   

   

 

 

 

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