やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その108 「‥甍の先へ 続く道」


「‥甍の先へ 続く道」

 

    うつら うつらと 心は 漂っています

 あの青空の もっと上には あちらの世界が あって

 あの海原の もっと先にも あちらの世界が あって

 あの山々の もっと奥にも あちらの世界が あって

 どこかに いくつか ある 一本線の 節目を 超えて 渡るのですが

 必ず来ることなのに その日が いつなのか 誰にも わかりません

 それでも 間違いなく いつかは その時が 訪れます 

 あなたにも‥  わたしにも‥

 

 あと何年 あるのでしょう その日が来るまで

 この世から あの世まで 一本の道で繋がっている としたら

 迷うわけでも ためらうわけでも 悩むわけでも なく

 案外に すんなりと その節目を 超えていくのかもしれません

 その道は 屋根瓦の 頭にある甍の その先 ずーっと先 

 青空の先 海原の先 山々の先 に あって

 見えないけれども 確かに存在していて いつも 老若男女 誰かが渡っている

 その道だと 思うのですが 

 

 上る太陽 向かいの山々が 輪郭を 細やかに あらわすとき 

 見上げる視線に 届けられる 一筋の陽光

 梅雨の雨 降り注ぐ恵みが 地上にあふれるもの 全てを 洗い流すとき

 彼方に導いていく 一筋の流水

 この日が終わり 訪れてくる静の世界 満天の星空が 光り輝くとき 

 音もなく 飛び去る 一筋の流星

 ここ やすらぎ霊園に立つと いろんな 一筋に出逢うことができます

 

 そして 思うのです 

 「巡り巡る 日々の営みの中ある 喜びや悲しみ 楽しさや辛さ 

 流す涙の 数知れず それでも こうして 生きている 

 さりげない けれども 愛おしい 日々の繰り返し 呼吸の繰り返し  

 あと どれほど この 繰り返しを 過ごすことができるのだろう

 そして いつの日に 終りのない やすらぎの世界に わたしは

 この身を 置くことになるのだろうか」 と‥

 

 この「霊園風景」を ブログに掲載して 3年余りになります 

 四季折々の光景や 自然風景 出来事など 時々の話題を お知らせする場 として

 週に1回 記載してまいりました

 生れ出たものは いつかは 去ることも 考えなければなりません

 今回の記載が 108回目‥

 煩悩の数 数珠の玉の数 と 同じだけ積み重ねることができ 何となく

 引き際の数には ふさわしいのではないか そう思うに至り

 とりあえず 今回を持って 一旦 閉めさせていただくことにしました

 長々の つたない文章を お読みいただき 心より 感謝申し上げます

 お読みいただいた 貴方と やすらぎ霊園が また いつか どこかで 

 つながる機会を いただけたらと 祈りつつ 霊園風景を 閉じさせていただきます  

 ありがとうございました

 

 

           【初夏 販売当初の 樹木墓・芝生墓の光景】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「 逝きし日が 巡り巡りて 走馬灯 」  

 

 

  

     

 

   

 

 

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