やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その37 「‥夏に一押しの 百日草」

 「‥夏に一押しの 百日草(ザハラ系)」

 

   灼熱の暑さ という表現そのままの 今年の夏でした

   花と緑に囲まれた‥ というのが やすらぎ霊園の 頭言葉なのですが

   緑は あふれるほどにあります が 問題は 花 です

   花にとって 寒さもつらいのですが もっと つらいのが 暑さ

   今年の夏のように 灼熱の日が続き 雨が降らないのは 花にとっても

   致命的になります

   経験から 高温多湿に強い 花は そう多くはないように思いますし

   特に 改良を重ねた美しい花ほど 弱いような気がします

 

   昔から 花壇を彩ってきた 百日草には 多くの種類があり 

   暑さには強い草花ですが 丈が伸びすぎるのが 弱点といえば弱点でした

 

   今回 ご紹介する ザハラ系の百日草は 丈が短いこと 横に広がること

   そして 素朴な一重の 白や黄 赤 オレンジなどの原色系が 夏の太陽にも  

   負けずに 一面に広がる 光景は とても見ごたえがあります

   この花の 最も特徴的なのが 花単体の寿命の 長いことで

   1週間以上 鮮やかさを保ってくれます

   肥料食いですが 夏花壇には ピッタリの花として お勧めします

   

   注意する点が ふたつ

   ひとつめは 苗から育てる場合 ナメクジ対策をおこなうこと

   油断しますと 一晩ですべての葉がなくなります

   ふたつめは 鉢植えの場合は 水やりをきちんとおこなうこと 

   水枯れが続きますと 一気に弱ります

 

   下の写真は 花のお墓に咲き誇っている ザハラ系の百日草

   昨年咲いた花の こぼれ種から 自然発芽したものです

   種を 冷蔵庫(野菜室)に保管しておき 4月頃に蒔いてください

   誰でも 成功します     

 

  

       【オレンジ系 中心の朱色が鮮やかです】

f:id:yasuragi-reien:20180821090332j:plain

  

   【黄色の花 とても夏に 似合います】

f:id:yasuragi-reien:20180821090442j:plain

   

   【原色に近い赤系 見ごたえがあります】

f:id:yasuragi-reien:20180821090535j:plain

 

 

 

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「ピストルの 遠くになりけり 運動会」

 

 

 

www.yasuragi-reien.jp

回顧録 no.37 「‥潔かった M先輩 1/2 」

「‥潔かった M先輩」

  

  迷っていた  当時は 20代半ば 

  先が見えなかった 

  頑張らねば という気持ちと

  職場や上司への不満が交差し もがき あえいでいたような気がする

 

  若かったといえば 若かった

  自己主張が強く 通らなければ あからさまに 口に出した

  態度も 口に習った

       そんな身勝手さを 誰もいないところで やさしく 諭してくれたのが  

   M先輩だった 

  

  同じ職場にいたM先輩は 40すぎ 

  小柄ながら とても エネルギッシュで 声も大きく 正義感の強い 

  ひときわ 存在感があった 

  仕事ぶりも 極めて正確 かつ短時間に処理する力を持ち 上司の評価も高く 

  グル-プ内のとりまとめ役として なくてはならない人だった

 

  M先輩に 現職退任に伴って 市議会議員に出ないかと 声がかかった

  会社の理解を得て 家族や親せきなど 関係者を説得し 仕事やお金のこと 

  多くの課題を 乗り越えて 出る決意を 伝えた

  

  だが 間もなくして 現職を出している職場から 別候補擁立の 声が出てきた

  中心には現職議員の先輩がいて 彼は M先輩の擁立には 反対だったと聞く

  しかし、M先輩擁立は 全ての仲間の合意であったはず

  にもかかわらず 反対派は 勝てる候補でなければならない として 

  これまでの決定が 間違っていたのだ と 暴論を 正論化し

  別候補者を推してきた

   

  M先輩擁立派と 別候補擁立派の 主導権争いは 次第に激化していき  

  同じ建物でありながら 誹謗中傷も飛び交う中 雰囲気は悪化していった

  

                                                                                                              (続く・・・)

           f:id:yasuragi-reien:20180818155423j:plain

www.yasuragi-reien.jp

やすらぎ便り 「お彼岸の催し」

 

  「お彼岸の催し」のお知らせです

 

     9月22日(土)~24日(祝)は「秋のお彼岸フェア」

               そして

     9月23日(日)は「ふれあいのひ」

          開催します!

      

   西の彼方に極楽浄土があると信じられ 、太陽が真東からのぼり、真西に沈む、

   春と秋の秋分の日に西の太陽を礼拝したのが、「お彼岸」の始まりと

   いわれています。 

   いつかは、誰でも、この世に別れを告げなければなりません。

   わたしたちが、彼岸へ渡った先祖を敬い、感謝し供養する行いは、あらためて、   

   生きていること、死んでいくこと、を気づかせてくれる機会でもあります。

   「お彼岸」の日にお参りする そこには、とても大切な意味があると思います。

 

          やすらぎ霊園では、今年も多くの特典等を準備して、9月22日(土)から3日間  

   「お彼岸フェア」を開催いたします。

    そして中日の23日(日)は「ふれあいのひ」として、どなたでも参加できる

    抽選会やおはぎの無料サ-ビスなど、楽しいプレゼントが皆さまをお待ちしてい 

    ます。どうぞ、秋彼岸の一日、ご家族おそろいでやすらぎ霊園へお越し下さい。

 

                ~・~・~ 9/23(日)・「ふれあいのひ」主な催し物 ・~・~・~

         8時   ~ お参りされる方々へ「供花」をお安く提供します。

    8時   ~    線香やろうそくなどを、無料サ-ビスします。

    9時   ~    どなたでも参加できる「抽選会」を実施します。先着200名様まで!

    9時   ~ 先着200名様に「おはぎ」と飲み物をサ-ビスします。 

    9時   ~ やすらぎ霊園の各種サ-ビスの受付や相談会を実施します。

       また、霊園内の案内会も合わせて行います。

  10時 ~ 納骨堂や永代供養墓、樹木墓で、お寺さまによる供養が行われます。

 

     ※ 詳しくは、やすらぎ霊園ホ-ムペ-ジをご覧ください。↓

www.yasuragi-reien.jp

 

    

                         【夕陽に映えて  規格墓と彼岸花

f:id:yasuragi-reien:20171002152019j:plain

    

 

霊園風景 その35  「‥セイヨウニンジンボクの正体」

 

「‥セイヨウニンジンボクの正体」

   

 やすらぎ霊園に新しく仲間入りした シソ科に属する 落葉低木の 

 セイヨウニンジンボクの紹介です

 その名前の由来は 

    掌状の細い葉が チョウセンニンジンに似ていることから 「ニンジンボク」

 ヨ-ロッパ原産であることから 「セイヨウ」の冠が付きました

 

    6月中旬から8月にかけて とても涼しげな 青紫色の花を咲かせてくれますが

 花後の果実や枝葉には 香りがあり 古くから香辛料や ハ-ブ あるいは薬とし

 ても利用されてきたそうです 

 

 日本には明治時代に入ってきましたが 近年人気が出てきました 

 その理由は 花の少ない夏に 小さな苗木でも 開花してくれること 

 暑さにも 寒さにも強いこと そして 病害虫の発生もないこと など

 とても 手間のかからない 栽培しやすい 花木なのです

 欠点といえば 横に広がっていくこと 成木になったら移植がむつかしいことです

 ある程度広く 植え替えないでいい場所に 植えられることを お勧めします

 

 写真は 来園されるお客様への プレゼント用に準備した20cm程度の 

 元気のなかった鉢の苗木を 土に下ろして 1年ほど経過したものです

 すっかり元気を取り戻し 高さも50cm近くになって 

 今年初めて 花を咲かせてくれました

 暑い夏でも さわやかな色調で お参りに訪れた皆さんの目を 

 楽しませてくれています

 

 ちなみに この花木の 花言葉は 少し想像とは違う 「思慕」や「純愛」など‥

 つなぎあわせるのが 難しい花言葉ですが どうでしょう?

 

 

 

        【暑さを和らげてくれる セイヨウニンジンボクの青】f:id:yasuragi-reien:20180824092643j:plain

 

  

 

 

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「日傘さし 一朶の雲と 夢を追い」  

 

 

 

www.yasuragi-reien.jp

回顧録 no.36 「‥空に舞った  Nさん」

 

‥空に舞った Nさん」

 

  とても前向きで 何事にでも真っ先に手を挙げて 頑張っていたことを

  記憶している

  青年層の役員を務め  全国誌の特集を組むとき 「やらせてください」 と

  自ら 立候補してきた

 

  新しいスポ-ツを取り上げ 自ら やってみるという 企画の   

  「はじめてのパラグライダー挑戦」は 2泊3日で 

  マスタ-することが 条件だった 

  応募してきた女性は ただひとり     それが Nさんだったが 

  小さく 細かった 

  少しの風でも ふらつきそうになり そのたびに 「うん!」 と踏ん張っていた

  

  本人は 周りの心配を まるで気にするふうもなく やる気満々で

  風に煽られ 右や左に行きながら それでも 必死に くらいついていた

 

  ‥子供のころから パイロットに憧れていたんです

   でも 家庭事情とか いろいろあって‥ 

   あっ! 今の会社も好きですよ

   ‥‥

   休みの時は よく 飛行機を見に行きます

   行けない時も 音がするたびに 空を見上げています‥‥

   

   青空の話をする時の Nさんは とても うれしそうで 

   筋がいいのか 2日目には 自在に 操るまでになっていた

   飛ぶことに 夢中になって 何度も何度も 青空の中に 溶けていた

 

   ‥関連会社のパイロットの方を 紹介されました

 

   反省会の時 笑顔で 語っていた

   あの記事が 社内で話題になり お見合いの手前までいったらしい 

   あとの言葉は濁した

   

   これから パラグライダーを 始めようと思っています

   

   Nさんは うれしそうに 駅頭に消えていった

    

   それから10年 30をわずかに越したばかりの秋 

   Nさんは 大空へ 飛び去って いった

   

   ‥末期ガンで あっというまでした

    いつも 病室から見える空を 眺めていて‥ 

    今 娘は 思いっきり 青空を飛んでいると思います‥

    

              お母さんからの手紙には そう記されていた  

 

   

    もっと 飛びたかった 想いは

    間違いなく あちらの世界で 叶えている

    今頃 彼女は 何処を飛んでいるのだろう‥‥  

    

 

 

   

      

 

 

     【あなたの飛ぶ姿は とても美しかったです】 

f:id:yasuragi-reien:20180720160558j:plain

 

 

www.yasuragi-reien.jp

霊園風景:特別編 「‥お盆のあとの お墓たち」

 「‥お盆のあとの お墓たち」

  

  家族揃って 訪れ 花を供え 手を合わせる ‥ 変わらぬ お盆の風景

  今年も 多くのご家族が お盆前の 朝早くから 訪れていました

  それぞれに 想いや感謝を込めて 汗いっぱいになりながら 丁寧に 丁寧に

  お墓を掃除し 親や子や孫たちと 一緒に 手を合わせてくれています

  ご先祖や 故人たちも きっと 喜んでくれたことでしょう

 

  そして お盆が過ぎ また静寂の時間が やすらぎ霊園に 戻ってきました

  お盆が残した面影は お墓たちを彩る さまざまな供花だけ 

  つかの間のにぎやかさを 思い返してくれるかのように 

  花々が 青空の下 風に揺れています

 

  特に いつまでも色鮮やかに 残ってくれるのが ほおずき

  供花の中で 一番使われているのも ほおずき

  暑さに強く 美しいオレンジ色で お墓に寄り添ってくれています

       ほおずきは 漢字で書くと 「鬼灯」  灯りとしての響きがあります

  お盆になると 家々で迎え火を焚いて ご先祖様をお迎えしていましたが

  明るい ほおずきも 迎え火のひとつとして 考えられているのですね

  

  さて このほおずき 美しいのですが 困ることがひとつ

  種類によっては 食べられるのですが それは カラスも 同じ

  特に 赤く色づいたほおずきが 好みのようで 霊園の至る所に 

  食べ残しが散乱しています 

  

  「でも それもまた お盆のあとの 風景なのですよ」  

  

  と お墓たちは 言っています

   

  

  

        【今年の お盆のあとの お墓たち】

f:id:yasuragi-reien:20180817115038j:plain

 

 

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 集落に 消えて久しく 子らの夏 

 

 

 

www.yasuragi-reien.jp

 

霊園風景 その34 「‥夏の彩り 花のお墓たち」

「‥夏の彩り 花のお墓たち」

 

 いつもと違い 容赦ない暑さが続く この夏

 心こめて お墓にお供えした 美しい花たちも すぐに 枯れてしまいます

 2年前に誕生した 「花のお墓」も 朝早くから 夕刻まで

 これでもかと ばかりに 灼熱の太陽に 痛めつけられているのですが

 

 それでも ここに植えてある花たちは すでに2回の夏に耐えた自信も あってか

 かなり 逞しくなっており ちょっとやそっとでは 音を上げません

  

 まるで ご先祖さまや 愛おしい故人を やさしく 包み込んでくれそうな

 そんな気がして 毎夕 感謝しつつ 水をあげています

 

     愛は 河だと いう人がいる

   愛は 鋭い刃物だと いう人がいる

    愛は 飢えだと いう人がいる

      ‥‥ ‥‥ 

      私は 愛は 花だと思う

        そして その大切な種が あなたなのだ

                    「The Rose」

 

 

    【空から見た 夏の 花のお墓】

f:id:yasuragi-reien:20180808153839j:plain

 

 

 

   【春の花で囲まれた 花のお墓】

f:id:yasuragi-reien:20180808153958j:plain

 

 

 

 

 

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain  夏の夜の 静けさに笑む 花の墓 

 

 

 

www.yasuragi-reien.jp