やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

回顧録 no.42 「‥夢の風景 ~次のゴ-ル」

「‥夢の風景 ~次のゴ-ル」 「‥‥‥」 無言のまま 怒った表情を見せると 曲がった腰を上げて 部屋を出ていく 破れた襖が 音を立てて 喧嘩腰のように せわしく閉まり 西日の射す部屋に 冷やかな空気が 一瞬動いたような 気がした 帰るや否や 口喧嘩してしまっ…

霊園風景 その41 「‥今朝の光景」

「‥今朝の光景」 日一日と 気温が下がり 夏から秋 そして 秋から冬へと 季節が移っていきます あの夏の暑さが はるか彼方へ 飛び去って 跡形もなくなり やすらぎ霊園の 光景も 一変しました 木々は 緑一色だったのが 雑木の赤や黄と 鮮やかさが 目立つように…

回顧録 no.41 「‥夢の風景 ~み空色のバラ」

「‥夢の風景 ~み空色のバラ~」 小高い山から なだらかな曲線を描く 南向きの斜面があった 晴れた秋の昼下がり 澄み切った太陽が 柔らかに斜面を照らしている 水平に造られた 砂利道を 一台の車が 埃を立てて 走ってくる ボンネットの長い 古めかしいトラッ…

霊園風景 その40 「‥お墓参り」

「‥‥お墓参り」 やすらぎ霊園は、2000年にこの地に開設しました。 写真のお墓区画は、最も早く販売した「規格墓」です。 おかげさまで、短い期間で多くのお客さまに契約いただき、それから20年近く 経過し、周りの緑や花とも美しく調和してきました。 秋のお…

回顧録 no.40  「‥夢の風景 ~ 70年前」

「‥夢の風景 ~70年前」 蛇のような 曲りが続き 轍の残る 砂利道だったと思う 暑い夏の午後 灼熱の太陽に照らされた その道を あえぎながら 歩いていく 上るほどに きつさは増したが それでも 峠付近には 涼しさをもたらす 風があって 道の両脇に立つ 細い木…

霊園風景 その39   「‥この青き世界」

「‥この青き世界」 四季を問わずに 青く輝く花は そう多くはありません 春から秋にかけて 鮮やかに咲いてくれるバラですが 薄いブル-はあるものの 空色を濃くしたような 青色の花は 出現していません 凍てつく冬が過ぎ 春の足跡が聞こえてくると 凛とした …

回顧録 no.39  「‥笑うと目のない Hくん」

「‥笑うと目のない Hくん」 会社に入って知ったHくんは 垂れ目で 笑うと目が無くなり 愛嬌あふれる 表情と 優しい心を持ち 誰からも愛されていた めったに怒ることもなかったが 怒っていても 怒っていないような 穏やかな話し方と 柔らかいアクセントの言…

霊園風景 その38  「‥秋の訪れと お墓たち」

「‥秋の訪れと お墓たち」 盆トンボの姿が 少しずつ消え 合わせるかのように ひぐらしの声も 聞こえなくなり うだるように暑く 吐く息でさえ 熱く感じられた 今年の夏が 去っていき そして 静かに どこからともなく 秋が訪れてきました 遠い彼方に浮かぶ 雲…

やすらぎ便り  「ふれあいのひ」来園ありがとうございました。

ご来園ありがとうございました! 「 ふれあいの ひ 」 9月23日(日)、お彼岸の中日に開催した「ふれあいのひ」は お天気にも恵まれ、おかげさまで大盛況に終わることができました。 8時からの開催にも関わらず、朝早くからお待ちいただいたお客さまや JR…

回顧録 no.38 「‥潔かった M先輩  2/2」

「‥潔かった M先輩」 緊急の 全体集会が開かれ 反対派の声が 高まる中 思わず立ち上がり M先輩擁立の正当性を 訴えた 緊張と感情の高まりから 最後は 涙声になっていた 話した内容は 忘れたが 自分なりの正論をぶった 記憶はある まとまらないまま 散会と…

霊園風景 その37 「‥夏に一押しの 百日草」

「‥夏に一押しの 百日草(ザハラ系)」 灼熱の暑さ という表現そのままの 今年の夏でした 花と緑に囲まれた‥ というのが やすらぎ霊園の 頭言葉なのですが 緑は あふれるほどにあります が 問題は 花 です 花にとって 寒さもつらいのですが もっと つらいの…

回顧録 no.37 「‥潔かった M先輩 1/2 」

「‥潔かった M先輩」 迷っていた 当時は 20代半ば 先が見えなかった 頑張らねば という気持ちと 職場や上司への不満が交差し もがき あえいでいたような気がする 若かったといえば 若かった 自己主張が強く 通らなければ あからさまに 口に出した 態度も 口…

やすらぎ便り 「お彼岸の催し」

「お彼岸の催し」のお知らせです 9月22日(土)~24日(祝)は「秋のお彼岸フェア」 そして 9月23日(日)は「ふれあいのひ」を 開催します! 西の彼方に極楽浄土があると信じられ 、太陽が真東からのぼり、真西に沈む、 春と秋の秋分の日に西の太陽を礼拝し…

霊園風景 その35  「‥セイヨウニンジンボクの正体」

「‥セイヨウニンジンボクの正体」 やすらぎ霊園に新しく仲間入りした シソ科に属する 落葉低木の セイヨウニンジンボクの紹介です その名前の由来は 掌状の細い葉が チョウセンニンジンに似ていることから 「ニンジンボク」 ヨ-ロッパ原産であることから 「…

回顧録 no.36 「‥空に舞った  Nさん」

「‥空に舞った Nさん」 とても前向きで 何事にでも真っ先に手を挙げて 頑張っていたことを 記憶している 青年層の役員を務め 全国誌の特集を組むとき 「やらせてください」 と 自ら 立候補してきた 新しいスポ-ツを取り上げ 自ら やってみるという 企画の …

霊園風景:特別編 「‥お盆のあとの お墓たち」

「‥お盆のあとの お墓たち」 家族揃って 訪れ 花を供え 手を合わせる ‥ 変わらぬ お盆の風景 今年も 多くのご家族が お盆前の 朝早くから 訪れていました それぞれに 想いや感謝を込めて 汗いっぱいになりながら 丁寧に 丁寧に お墓を掃除し 親や子や孫たち…

霊園風景 その34 「‥夏の彩り 花のお墓たち」

「‥夏の彩り 花のお墓たち」 いつもと違い 容赦ない暑さが続く この夏 心こめて お墓にお供えした 美しい花たちも すぐに 枯れてしまいます 2年前に誕生した 「花のお墓」も 朝早くから 夕刻まで これでもかと ばかりに 灼熱の太陽に 痛めつけられているの…

回顧録 no.35 「‥特急 Aさん」

「‥特急 Aさん」 当時 50代の Aさんは かっこよかった 髪は 短かく 背は 高く 痩せていて いつも 胸を張り 顔を上げ 毅然として 歩く人 だった 朝は 誰より早く 出社し その分 帰りは 一番早く みんなからは 「特急 Aさん」とも 呼ばれていた お酒は ほと…

 やすらぎ便り 「‥お盆が来ます」

「‥お盆が来ます」 暑い夏が来て 高校野球の便りが届くと 間もなくお盆が来ます 例年にない厳しい暑さの中にある やすらぎ霊園ですが 朝早くから 夕刻になってから お墓の掃除に訪れる方が 増えてきました 亡くなった方の初盆に合わせて お墓をつくられる方…

霊園風景 その33 「‥小さき ネジバナ」

「‥小さき ネジバナ」 見落としてしまいそうな 小さなピンクの花が 可愛らしい ネジバナ 雑草と一緒に すぐに 刈られてしまうため あまり目にすることが ありませんが 6月から7月にかけて 可憐な姿を 見せてくれます 写真は 霊園内の空き区画 あちらこちらに…

回顧録 no.34 「‥ 隣国の父 Kさん」

「‥ 隣国の父 Kさん」 Kさんは 隣の国の 企業に勤める 役員で 相互交流で 団長として来日した際 担当になり 1週間ほどお世話したが はじめから おわりまで 見事なまでの 紳士だった 「わたしは あまり飲めませんので お手柔らかにお願いします」 多くの場…

霊園風景 その32 「‥純白の踊り木 ヤマボウシ」

「‥純白の踊り木 ヤマボウシ」 6月中旬になると 急に 一部の樹木が まるで雪が降ったかのように 真っ白な花で 覆われます やすらぎ霊園に入りますと 真正面に 見える「永代供養墓」の 真下に 横一列に並ぶのが この花 ヤマボウシです ハナミズキと同じ属です…

回顧録 no. 33 「‥‥子ども達の星 Sさん 」

「‥‥子ども達の星 Sさん 」 1993年10月末 夜8時過ぎ タイ国 ドンムアン空港 手書きのボ-ドを抱えて 待っている 多くの人の中に Sさんがいた ちょっと見は お坊さん風 頭に髪はなく 丸いメガネをして 身長160ほど 白シャツのサンダル履き 首には 「歓迎 〇…

霊園風景 その31  「‥‥樹木墓を空から見る」

「‥‥樹木墓を空から見る」 2012年の夏に 販売を始めた「樹木墓」は 最後は土に還る という これまでのお墓にはない あたらしい発想のイメ-ジで 創られました 販売当初は 目新しいものの 馴染みのないこともあって お客様の評価は 今一つでした が 春遠から…

回顧録 no.32 「‥地域と生きた S先輩」

「‥地域と生きた S先輩」 「 挨拶に行くなら 雨や雪など の 荒れた日が いいと思う そして なるべく 山間部から 行こう 」 地方選挙に 出ることになった S先輩が 発した言葉 挨拶回りに 町内全域を回らなければならないが 広いうえに その町は 山々に挟ま…

霊園風景その30  「‥‥大山木の 咲く」

「‥‥大山木の 咲く」 径20~30㎝もある 純白の花 タイサンボク 今年も 納骨堂の近くに 甘い香りと一緒に 見事な花をつけてくれました 北米原産で わが国には明治初期に渡来したと いわれていますが その 高貴で 優雅なたたずまいや 艶やかな濃緑の葉と 純白…

回顧録 No31  「‥ もういいね と M先輩」

「‥ もういいね と M先輩」 20代後半の頃 M先輩は50代前半だった 地方議会議員の選挙を通じて 先輩を知った 白髪で 少し小柄で いつも柔和な笑顔を絶やさず 議論を交わしても 怒ることもなく とつとつと 自弁を述べていた みんなからは「仏のMさん」と 尊…

霊園風景 その29 「‥‥自然はやさしくも 荒くも」

「‥‥自然は優しくも 荒くも」 やすらぎ霊園の時は 静かに流れて 春から夏 秋から冬へと 移りゆく光景も 変わることなく めくるカレンダーは これまでとの四季と 同じことを繰り返していくのです ここには 風や雨や鳥 自然の営みの音だけが 渡っていき 時折り…

「回顧録 no.30 「‥‥寒い国で出逢った通訳のIさん 5/5」

前回までのお話はこちら↓ yasuragi-reien.hatenablog.jp

霊園風景 その28 「‥‥たおやかに大手毬の花」

「‥‥たおやかに大手毬の花」 4月の末頃になると 芝生墓の近くに 丸みを帯びた 薄いピンクの花々を 見ることができます その花が 手毬のように 映ることから オオデマリと呼ばれている スイカズラ科の 落葉小高木です 緑の芝生との コントラストも とても美し…