霊園風景 その39 「‥この青き世界」
「‥この青き世界」
四季を問わずに 青く輝く花は そう多くはありません
春から秋にかけて 鮮やかに咲いてくれるバラですが 薄いブル-はあるものの
空色を濃くしたような 青色の花は 出現していません
凍てつく冬が過ぎ 春の足跡が聞こえてくると 凛とした 椿の花芽が
膨らんできますが この花にも 青色は 存在していないのです
散る桜を待って 一斉に咲く 色とりどりのチュ-リップにも 青は不在です
うだるような灼熱の 太陽が照りつける夏
やすらぎ霊園の あちこちで いろんな花が 咲いてくれていますが
赤は 暑さの上に暑さが来るようで 白は 高貴なイメ-ジが強すぎて
黄は 暑さと涼しさの中間っぽく オレンジは暑さに湿気が加わったような
比べて
青は 澄んだ空の青や 映す海の青に似て
涼しさを 届けてくれる 代表格の 花色だと思います
今 霊園で見ることのできる 美しい青花といえば ちょう豆 でしょうか
ツル性のこの花は 4月初旬から 少しずつ時期をずらして種を蒔くと
7月頃から秋口まで 美しい花を楽しむことができますし、日除けとしても
重宝します
蝶のように 咲き乱れるその姿は 見る人に 一服の涼を 与えてくれます
種を採取し 冷蔵庫(野菜室)で保存しておき 来春に種まきすれば
毎年 楽しむことができます。
やすらぎ霊園にも 種を保存していますので お好きな方は
いつでもお立ち寄りください 無料で差し上げています
【秋雨に打たれて なお鮮やかな ちょう豆の花】
「真っ黒に 走りゆく子が 夏を追い」