やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その81  「‥雨に咲く花」

   「‥雨に咲く花」

 

            梅雨入りの 時期に なりました

     九州北部地方では 例年 6月5日頃に梅雨入りしています

     すでに 南部が入りましたから 今週中には 大分も 仲間入りでしょうか  

     梅雨が 「嫌い」 と いう人は 周りにいますけれど

     「好き」 と いう人は あまり いません 

     太陽が顔を出さず 毎日のように 降り続く 雨 雨 雨‥ 

     気分は晴れずに 部屋も 服も 何もかもが 湿気を含んで 

     重たく 暗い 印象しか 浮かばない季節  だから なのでしょうか

 

     梅雨は 子どもの頃から 好きでした

     雨が上がると 向かいの山々から 一斉に 霧が下りてきて

     自然の全てが 白く 覆われていく 

     その 幻想的な光景は 子供心にも 厳かに 映り 

     何もかもが 夢か 幻のように 消えていってしまう 

     そんな 恐れさえ 持った記憶があります

 

     庭のあちらこちらに 紫陽花が植えてあり 青や紫を帯びた花々が

     雨の中で 静かに咲いていました

     決して 自己主張は しないけれども どの花より 人の心に 残る

     梅雨の 静かな雨音と 凛とした 佇まいと 美しさと を持つ 紫陽花

     雨の中 愛でることができる 紫陽花との 出会いが 

     梅雨を 好きになった 大きな理由 かも知れません

 

     やすらぎ霊園にも 紫陽花を 見ることができます

     先人たちが残した花 お参りに来られた人の贈り物 

     どの花にも 植えた人との いくつもの 物語があって 

     過ぎ去った 記憶の糸を 辿りながら 眺める 紫陽花の花々

     それは 日本人の持つ 真面目さや誠実さ 奥に秘める強さ にも似て 

     古くから 寄り添ってくれた この花には 私たちの心に 響く 優しさがあります

     

     雨の音と 鳥のさえずりと 紫陽花の花   

     どうぞ ひとときの安らぎを やすらぎ霊園で お過ごしください

 

 

  

                            【芝生墓傍に咲く 紫陽花】f:id:yasuragi-reien:20200617161606j:plain

 

 

 

 

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「桑の実を 食して幼へ 帰りけり」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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