やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その74  「‥花咲く春が来た」

 「‥花咲く春が来た」

 

        暖かい冬が続き 初めての雪も 見ることなく 梅の花が 散り始め

  春のような陽気に 誘われて 濃い赤の 寒緋桜が 咲き始めました

  もともと この桜は 霊園内で一番早く咲いてくれるのですが

  それでも 今年は 早すぎます

  

  一番驚いているのは 寒緋桜でしょうか

  それでも うつむき加減に 密やかに なるべく目立たないように

  桜陣の先頭を切って 楽しませてくれる 寒緋桜には なんとなく

  日本人の持つ 真面目さ 謙虚さ などが 感じられ とても好きなのです

  2月21日 朝の寒緋桜です

  春を告げる 芝生墓前の美しい絵巻をご覧ください   

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  下は 負けじと 今年も 永代供養墓の横に広がる 桃色梅の花々です

  水気の少ない場所に 立っていますが 2月の中旬から終わりにかけて

  一斉に 美しい色模様を 演じてくれるます

  この色や香りは ここに眠る多くの 人たちにも きっと届いていることでしょう 

  

  まもなく お彼岸がきます 

  時間とともに 少しずつ 春めいていき 

  人だけでなく 生きるもの全てが 頭を上げて 喜びを体感することができる 

  どんなに小さくとも どんなに弱くとも 

  春は みんな 平等に 光や風を 届けてくれ そして‥

  私たちには 夢や希望や期待も 与えてくれます

  2020年の春が あなたにとって 美しい想い出となりますように 

 

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「花衣 揺れて揺られる 恋に似て」

 

 

 

 

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 霊園からのお知らせ 「‥ご連絡ください!」

「‥ご連絡ください!」

      ~・「なごみ」と命名いただいた方へ・~

 

 やすらぎ霊園では、昨年11月から12月にかけて、新しい「1㎡区画」の愛称を募集

 し、多くの方々から応募いただきました。

 お墓にふさわしいイメージであることや商標関係などを確認し「なごみ」という愛称

 を採用させていただきました。

 該当される方がおふたりおられ、1月末に採用の連絡等を差し上げました。

 その際、確認しました住所等を記したメモを紛失したため、ご連絡ができない状態に

 なっています。

 事務局の不手際を心よりお詫び申し上げますとともに、該当される方からの連絡を

 お待ちしています。

 ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

             ※連絡先などは以下のとおりです。

               ☎097(598)0100

               毎日、9時から17時まで営業しています

 

 

 

回顧録 no.74 「‥夢の風景  ~塩鯖 と 塩鯨」

 

 「 ~塩鯖 と 塩鯨 」

 

           店先に 「塩鯨あります」などの 張り紙などを 見ると つい立ち寄ってしまう

   子どもの頃に 舌がおぼえたあの味は 今でも 忘れることはなく 

   目の前にあるだけで なつかしくもあり ほろ苦くもあり 

           そして‥

   鯨を ほんの少しだけ 口にしながら ゆっくりと 幸せそうに 

   焼酎を飲んでいた 父の顔を 思い出す

 

     昭和30年代のふるさと 

   ようやく 多くの車が走り始めた頃 

   ようやく お金持ちの家に テレビが来た頃

   それでも 村から町への距離は とても 遠く   

   家で口にした 生魚といえば 鯉ぐらい

   海からの魚は 全て 塩漬けか 干したもので 塩漬けの代表が 

   塩鯖 と 塩鯨 だった

   特に 塩鯨は 塩の中に鯨があるようで 母は 何度も何度も 塩抜きしていた

       その後 七輪の火で炙るのだが それでも次々に 塩が吹き出してくる 

   少しの量で ご飯のおかずになる 塩鯨は 安いことに加えて

   暑さもへっちゃらだったから とても重宝していた 

    

   塩鯖は その後に入ってきた

   塩鯨より ずーっと高く 幾つかに分けられた 小さな切り身を みんなで

   分け合って食べ 父は 頭の部分 僕は 尻尾の部分と 決まっていた

   父が最後に 骨をお茶に入れて 美味しそうに 飲んでいる 光景も

   焼き付いている

   鯖の隣には 焼いた里芋と 大根おろしが 添えられて  それは‥

   あの頃の 最高の 御馳走だった 

 

   時代が経ち とても 豊かになった この国 と   人々 

   欲しいものは 何でもあり 手にすることもできる

   それでも あの頃 御馳走と思った 塩鯖や塩鯨は 

   今でも 本当に 美味しいと思う

   何もなかったとき 貧しかったとき 

   授かった 嬉しさや楽しさは 決して忘れない

 

   「最後に食べたいものは?」と 聞かれれば

   迷うことなく 「塩鯖と塩鯨」 と 答えるだろう

   それを食して 妻や父や母の元へ行ければ 本望だ‥

 

 

 

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霊園風景 その73 「 ‥優しいお墓の揃い踏み」

 

「‥優しいお墓の揃い踏み」

  

  暖かい雨の冬が 続いていましたが ようやく今朝は 青空一色です

  雨上がりの中 次々に湧いてくる 霧が お墓たちを 包み込んでいきます

       眼の前に見えるのは やすらぎ霊園の一角に 誕生した 新しいお墓たち

  「なごみ」 と 名付けました

  名前については 多くの方から 応募いただき 最もイメ-ジに近い 

  「なごみ」 を いただきました

  とても優しい 温かみに満ちた 言葉

  そこにいるだけで 心が 休まるような 落ち着きも 感じさせてくれます

  

  「展示墓」も 完成しました

  小さな区画 小さなお墓 ですけれども 存在感があり それでいて 

  美しさも 兼ね備えていて そして

  お墓本来の 気高さも 垣間見えるような 不思議な 想いにさせてくれます

  すでに 多くのお客様に 見学いただき 

  そして 嬉しいことに 数件の 契約も頂戴しました

  どうぞ 皆さまも お気軽にお越しください

  毎日 9時から17時まで お待ちしています 予約は不要です

     

  

  

        【 朝靄に包まれて なごみ のお墓たち 】

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  ※ 「なごみ」 の特徴・~・~・~・~・~・~・

        ① 80㎝四方のコンパクトなお墓 高さも1.4m以下に抑えて地震に強くしました

  ② ご遺骨は4柱以上収納でき 少人数のご家族にピッタリです

  ③ デザインや色は 自由にお選びいただけます

  ④ 墓石代や管理費などを抑えました 価格にも自信があります

  ⑤ お墓周辺の維持管理は やすらぎ霊園が 責任を持って行います

  ⑥ いつまでも 美しく そして 安心安全を お約束します

 

 

   

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「朝霞 逝きたる母の 後を追い」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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回顧録 no.73 「 ‥夢の風景  ~青春の詩 」

 「 ~青春の詩 」

 

          人生の折り返し点を 遥かに過ぎた 今

   「青春」という 言葉が 蘇っている

 

     機関紙担当になった 30代後半 初めて 新年号表紙を 任された

    まず 写真‥

            水平線から昇る朝陽 離陸せんとする飛行機 朝靄にけむる鉄塔群 

    何日も 県内を走り回ったが 見つけられない

    最後に 行きついたのが スポ-ツの瞬間

    決めたのは 国際マラソン大会が開かれる 何日か前

            朝から小雨が降り続く中 橋の欄干で待ち続け 往路と復路の 2回

    雨しぶきを上げて 疾走する 選手たちを 撮る

    アマチュアとしては 納得のいく 写真だった と思うが 

   それから 風邪で 3日ほど休んだ

    

    次に 文章‥

   これも 悩み続け 最後は 本頼み 

    立ち寄った 市内で一番大きな 本屋さんの奥  詩集の棚

    何気なく 目をやった先に 「青春」の 文字が映る

    詩の著者は 米国の 実業家であり 教育者でもあった サムエル・ウルマン 

    和訳された その詩は 全ての人を 励ましていた

   

   「人は いつか死を迎える だが 希望を持っている限りは その瞬間まで

    君は 青春の中にいる」

 

   あれから 30年以上経ち

   新しい年が明けて ふと 想い出し あらためて 読み返してみる

   詩の内容は あの頃は そうなのかな? 程度の 認識だったのに

   幾つもの年月を 重ねてきた分 そして 先が見えてきた分 

   心に 素直に 入り込んでくる

   そういえば、ウルマンが この詩を書いたのは 70代

   彼は 自らを励まし 周りを励まし 世界の人たちを励まし

   そして 今も 多くの人たちを 励まし続けている‥

 

 

   「 青 春       サムエル・ウルマン   

    

    青春とは 人生のある期間ではなく 心の持ち方をいう

    青春とは 人生の深い泉の清新さをいう

    青春とは 臆病さを退ける勇気をいう  

    ときには、20歳の青年よりも 60歳の人に青春がある

    年を重ねただけで 人は老いない 理想を失うとき はじめて老いる

    人から神から 美 希望 喜び 勇気 力 の霊感を受ける限り 君は若い

    頭を高く上げ 希望の波をとらえるかぎり

    80歳であろうと 人は青春の中にいる                                 

                              ※一部抜粋 

 

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霊園風景 その72  「‥寒くない冬の光景」

 

「‥寒くない冬の光景」

 

 暖冬が続いています

 先日 この冬初めての 氷が張りました 

 雪は 全く 音沙汰もありません

 いちばん寒い この朝でさえ 吐く息は 白くならないのです 

 年を重ねていく 身としては 暖かいのは 有難いと 思う反面

 冬が すっぽりと 抜け落ちているような 感覚は

 どうにも 納得がいきません 体もなんとなく 絞まらないような

 昨夏の耐えがたい暑さと この冬の暖かさ

 地球環境は 予測できないほど 大きく変化し続けています 

 

 地震や噴火 大型台風 豪雨など 日本だけでなく 世界中で起きている 

 異常気象は とても 気になります

 人間だけでなく 動物 植物 生きているもの 全ての リズムや歯車が

 ずれてきており これまでの経験や記録が 活かせない時代に 入っていると

 思うのです 

 小さな話ですが 冬の草花も 弱々しく 見えてしまいます

 寒さに必死に耐えてこそ 一気に 芽を出し 花を咲かせるのに

 頑張る機会がないため どうしても 弱く育ってしまうのです

 

 好きな ビオラの花 ひとつとっても 今年は特に 元気がないな と 思います

 昨年9月頃に種を蒔きましたが 出芽率が 良くありませんでした

 次に 小さなポット苗に植え替えますが 根が良く張らず 遅れました

 育ちも良くありません 本来でしたら11月中ごろには 大きな鉢に移しますが

 これも 12月にずれ込んでしまいました

 寒くなる前に 定植して しっかり 根を張らせることが必要ですが 

 全ての日程が 遅れたため そして 寒くならないため 

 茎が 間延びしてしまいます

 咲く花も 色褪せて見えると つい 「すまないなあ」 と 語りかけてしまいそう

 

 寒さはつらいけれど 冬は冬らしくあってほしい と 空を見上げて 祈りたい‥  

 そんな想いも かなわず 黙って 通り抜けていきそうな  

 どこか 暖かい 空気の漂う 雨上がり やすらぎ霊園の 光景です  

 

       【春の香りが 漂ってきそうな 雨上がりの 冬の朝】f:id:yasuragi-reien:20200123093019j:plain

 

 

 

 

f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「 残雪も 雪解もなし 孫帰る 」 

 

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回顧録 no.72 「‥夢の風景  ~幸せである ということ」

 

 「~幸せである ということ」

         

            日当たりのいい部屋  窓ガラスは 咲き揃う春の花を 鮮やかに映し出す

   車椅子でうたた寝している 畳敷きのスペースで 体を休めている

   テーブルの上の白い紙に  ちぎった青や赤の色紙を 貼り付けている

   向かいは チラシを小さく丸めている

 

   それぞれが 穏やかに 時間を共有している この空間

   ここには 争いも 憎しみも 恨みも 妬みも 存在しない

   あるのは ささやかな喜びと ささやかな幸せ

   そして 長いとしつき 艱難辛苦を乗り越え 辿り着いた 確かな安堵感

 

   この寝顔 あの寝顔 刻み込まれた皺の ひとつひとつに 物語がある

   戦前から戦中 そして戦後と 目まぐるしく 変わっていった時代 

   苦しみや悲しみが続く中 必死な思いで 家族を守り 生き抜いてきた

   そして ようやく 味わうことのできる 安らぎの寝息

   

   「苦労はいつか報われる」 そう思い 必死に 前を見て 頑張ってきた

   地位や 名誉も求めたこともある 誰よりも上にと 願ったこともある

   そうしたものは ほとんど 手に入らなかった

   それでも わたしは こうして生きている

   家族や友が 彼岸へ渡ったのに 未だ 人生という 時を 刻み続けている  

   たとえ 歩くことができなくても 話すことが不自由でも

   四季の移ろいを感じ 美味しいものをいただき 夢から覚めることができる

   

   愛する人や 親しい人たちが 去っていき 

   独りの時間と 寂しさが 増えてきた だが‥

   こうして 生きていられることは 素晴らしいことだ

   これだけでも わたしの人生は 最良だったと 思う   

   今は あの時の苦しさや あの時の辛さも 笑って 振り返ることができる

   「みなさん ありがとう わたしは もう少し こちらで頑張ってみますね‥」   

    

  

       「お母さん 穏やかに過ごされていますよ」 と さりげなく伝える職員さん

   そのひとことで 救われた気持ちになっていく

   「どちらさまですか?」 と 怪訝そうに 言われても

   笑って いい夢を見てくれたら それだけで いい‥

 

 

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