やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

回顧録 no.4 【‥温泉町と祖母のこと 4/4】

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   「‥温泉町と祖母のこと 4/4

   娘の住む温泉町ですごす時の 祖母の表情は明るく  滞在中は時を惜しむかのように

     親しんだ銭湯に足を運んでいた 

  家から歩いて10分ほどの田んぼの中に  そこだけ   眩い灯りがたなびいて

  誰でも 自由に利用することができたし 確かに混浴だったような

 

  あの頃の温泉町の風景は 遠くに過ぎ去った今でも 走馬灯のように めぐりくる

 

      華やかなポスターで飾られた映画館 停車場の木製の長椅子たち 

    橋の傍にあった射的場 そして 静かな雨の中に漂う湯気の向こうの町並み

 

 祖母も そうしたやわらかい雰囲気の中で過ごす時間や 時々に思い出すことが好き

 だったのだと思う

 

 その後も何度か一緒に訪れたが やがて体を壊して入退院を繰り返す日々となり 

 温泉町は 少しずつ遠のいていった 

 

 祖父の元にいって半世紀が過ぎ 今はふるさとの桜木の傍で 夫や息子たちと一緒に

 眠っている

 

 新茶の美味しい今日あたり 親子仲良くお茶を飲みつつ 昔話でも

 

                【湯気に煙る 祖母が通った温泉町の風景】   

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霊園風景 その3 「観音様に守られて」

    【観音様に守られて】

   やすらぎ霊園を見下ろす高台に 観音様を頂く建物があります 

  朱色に染まる枝垂れ梅横の奉名板には ここ「永代供養墓」に合祀されている方々

  のお名前がおひとりおひとり記銘され 観世音菩薩の庇護のもと静かに休まれてい

  ます 

 

   「真実を求めること 私利私欲に走らないこと すべてが平等であること

   人の苦しみを自分の苦しみにできること 人の楽しさや喜びをともに感じられる

   こと」 観音様は そうした心の有様について問いかけています 

 

  「なぜ わたしは生きているのだろうか」 よと頭をよぎる自分の生き方について

  考えてみることができるなら そして 生き方を変えてみることができるなら 

  少しでも 観音様の教えに近づくことができる気がします 

  

        そんなささやかな 自分への挑戦が 亡くなった家族や愛した人への恩返しにつな

  がるのかも知れません 

 

  今日も大自然すべてに向けて 慈悲の心で 観音様が微笑んでいます

    

                【春3月 満開の枝垂れ梅と観音様を頂く永代供養墓】     

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回顧録no.3 【‥温泉町と祖母のこと 3/4】

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  「‥温泉町と祖母のこと 3/4」 

 

 豊かさから貧しさへ 生活を変えてきた祖母の唯一の楽しみが 娘が嫁いでいる

   温泉町へ行くことだった

 

 わずかばかりの田畑つくりの合間 特に体を休められる冬の時期は いつも かわい 

 がってくれた 小学生の私をお供に 通い続けた

 

 発電所近くのバス停で乗り換えたが 待ち時間があればバス代を惜しんで歩いた

 雪でバスの来ない時も歩いた 子供の長靴にはすぐに雪が入り、手も足もかじかみ

 祖母がくれた飴玉を口で転がしても 寒さはごまかせなかった

 

 降り続く雪道を歩く老婆と子供を拾ってくれる車があれば 祖母は 何度も何度も

 頭を下げ続けた  

 

 今でも 時々 あの風景を思い返すことがある 

 切り立った山が迫る川の畔の細い雪道と 私の手を引いて歩く祖母の姿を

                    

                                                                                                                                                                                           f:id:yasuragi-reien:20170429145340j:plain

 

 

 

霊園風景その2 「芝生墓の美しさ」

 「芝生墓の美しさ」

 

 やすらぎ霊園の高台に 一面を緑の芝生で覆われた 区画があります

 南向きに いくつもの墓石が整然と並び 五月の光に輝く風景は

 さながら 故人たちの幸せ度を あらわしているかのようです

 

 この地に「芝生墓」が誕生して 今年で5年目を迎えました

 

 訪れたお客様からは「美しい」や「いつかはここに」などの声をいただきましたが

 従来のお墓とは形が違うためか 当初は遠慮する方がほとんどでした 

 

 それでも 少しずつ墓石が並び始めますと 墓石のシンプルさや芝生とのコントラ

 トの美しさなどが際立つようになり 今、最も人気のある区画になりました。

 

 また、お客様の好きなデザインで建立する自由墓区画も 好評をいただいています。

 

    これから芝生の緑が一層濃くなりますと 自然に抱かれて眠る やすらぎの調が

 聞こえてくるような気がします。 

 

              【五月の光を浴びて 芝生墓地】

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回顧録no.2 【 ‥温泉町と祖母のこと 2/4 】

 

前回の記事はこちら↓

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   「‥温泉町と祖母のこと 2/4

 

 「一代で家を潰した」と祖母が恨みのように言っていた祖父は 自分が生まれたときは

すでに故人であり 父や母もあまり祖父について語ることはなかった 

「潰した」ことを口に出したところで それが慰めにも 何の役にも立たないことが 

嫌というほど身についていたのだろう 

 

しかし 人生の多くをともに過ごしてきた祖母は 祖父の置き土産が今の暮らしぶりで

あることを 隠そうとはしなかった 

それを父や母の前ではなく 孫の私に独り言のように語りかけてきたことを覚えている 

 

ほとんど涙を見せない祖母だったが 祖父の酔いどれ話をする時は 悔しさと

情けなさと 寂しさが 入れ混じったような涙顔になるのだった 

 

毎朝 仏壇の前で 言い切れなかった愚痴をぶつけていたのか 

それとも そんな自分を悔いて 詫びていたのか

 

丸まった小さな祖母の背中を 布団の中から眺めていた 冬の朝の思い出  (続く)                                            

  

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(お知らせ)

 

「さつきフエア」開催します!

  4月から5月に移る頃 やすらぎ霊園は新緑に包まれ 静寂の中

     青い空と 浅緑色の織り成す光景は 幼い頃に見た故郷にも似て

              私たちの心に はるか昔の思い出がよみがえります

  

  …… 来る4月29日(土)から5月7日(日)までの9日間 

                    「さつきフェア」を開催します ……

  •   期間中、建立条件の良い区画を特別価格で提供します。
  • 「建立済お墓」を特別価格で提供します。
  • 「納骨堂(一時預かり)」の特典をご用意しました。
  • 「使用期限付きお墓」をご用意しました。

   

五月の風が舞い踊る「やすらぎ霊園」へ、どうぞ、ご家族おそろいでお越し下さい。

ささやかなプレゼントを準備して、職員一同心よりお待ちしています。  

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霊園風景 その1 【 春風に舞う山桜 】

   【春風に舞う山桜】

  3月の終わりから4月にかけて 

          やすらぎ霊園の風景が最も 華 やかになります   

    高台に植えてある「寒緋 桜」が蕾を開き 見渡す限りの山々に 点々と山桜

    が色づき始め 次に樹木墓傍の「陽光桜」たちが鮮やかな朱色を披露し 

    やがて「染井吉野」が霊園のあちこちで咲き誇ります 

    

    花はいっとき 満開の美しさを謳歌し 春風や雨の訪れとともに 空に舞い 

    地上に降り やがて葉桜へと姿を変えていきます 

    

    人々は桜花の下にたたずみ 想いを馳せます 

    子供の頃 青春時代 社会人の春 愛する人との出会い そして別れ 

    春にしか逢えない花を仰ぎ見て 生きてきた道程を 振り返るのです

 

    樹齢150年ほどといわれる山桜が 静かに眠る故人を包み込むかのように

    やさしく咲いてくれています 

    

    真っ白な花びらたちが 風の中を微笑んで 墓石に降りそそいでいました

    

    また 来春も逢えますように

 

      【芝生墓の傍らで満開を迎えて 山桜】

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