やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その8 「夏を彩る草花たち」

 「夏を彩る草花たち」

 

「やすらぎ霊園」は 2000年に開園しました 

広大な雑木林を造成し 計画的に樹木を配置 あるいは以前からここにあった樹木を

活かし 花と緑に囲まれた霊園づくりを 進めてきました

 

その後 墓地の拡大に伴って 樹木や草花も 少しづつ増えていき 春夏秋冬 

どの季節でも 霊園内のどこかで 赤や黄や青など 色とりどりの花に出会うことがで

きるようになりました

 

また、風や鳥などが運んだ 草花の種も芽を出し 一面がにぎやかな色に染まっている

光景もあちことで見ることができます

 

この時期   顔を見せてくれるのが 「ムクゲ」や「百日紅」、「ヘレニュウム」など

の 花々でしょうか

 

特に 「ヘレニュウム」は  空地のいたる所で「夏よ来い!」と 

元気を届けてくれます

 

乾燥に強く 肥料も欲しがらない 世話いらずの「孝行花」なのです

もう少しの間 太陽に負けない装いを披露し 秋の訪れと同時に 少しづつ

表舞台から 退いていきます

 

  

                                    【夏色に負けないヘレニュウム】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 恋る人 去りゆきてなお 恋る夏        

 

 

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「合同法要」のご案内

 

 

お盆の「合同法要」のご案内です。

             「8月11日(金)10時~・やすらぎ霊園にて」

 

 

 「やすらぎ霊園」では、春・秋のお彼岸とお盆にお寺さまをお招きし、「合同法要」  

 を執り行っています。

 

   今年もお盆を迎えて、来る8月11日(金・祝日)10時より、浄雲寺ご住職による

 「合同法要」を執り行います ※時間は前後することがあります。

 

 法要いただく場所は「納骨堂」、「永代供養墓」、「樹木墓地」の3箇所です。

 

     この機会に、ご家族でやすらぎ霊園に足を運んでみませんか。

                                                                            皆さまのお越しをお待ちしています。 

      

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回顧録no.8 「‥温泉町のA君のこと   4/4」

↓ 前回までのお話はこちら

yasuragi-reien.hatenablog.jp

   「‥温泉町のA君のこと  4/4

 

 あの温泉町が遠のいてから 10年以上が過ぎ  社会人となって間もない頃 

 ふとした便りで A君が近くの温泉町で働いていると聞いた 

 両親も元気で一緒に暮らしているという

 

 なつかしさに押されて電話を入れ 流れてくるやさしい声を聞いたとき あの 

 にこやかな笑顔の A君にたどり着いた

 

 A君は 父親の後を継いで板前になっていた  

 

 親が苦労して育ててくれた分 頑張って楽させてやりたいと話す A君

 似たような環境で生きてきた 自分と重ね合わせて うなずく 

 

 近いうちに会うことを約束したそのとき 僕たちは小学生に戻り 

 あの温泉町の あの家が あの映画館が なつかしく浮かび上がってきた

 

 それから 間もなくして 彼は ひとり自動車事故で 逝った

 

 雨の夜運転していて 海にかかる橋の欄干にぶつかったと聞いた

 苦労して生きてきたA君 そして 若い命で終わったA君 

 彼が この世で受けなかった幸せは きっと あの世で受けると 信じている

 

 きっと 

 海から昇る朝日に向かい 力強く 大きく 羽ばたいていったのだ

 

 彼は今 あの温泉町の近くのお墓で 両親と一緒に眠っている 

 親子で一緒に 板場に立っているのだろうか 

 A君が自慢する料理を 一度でいいから 食べてみたかった      (終)

 

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霊園風景 その7 「 盛夏に向かうお墓の風景 」

 「盛夏に向かうお墓の風景」

 

緑に囲まれて 涼しげな「やすらぎ霊園」ですが 夏の暑さは訪れます

そんな日が続いても ご家族がお参りする光景は いつもと変わりません

 

朝早くからご夫婦で 出勤前のサラリ-マンの方も 涼しくなる夕刻にはご家族揃って

手に手に花を持ち 懐かしい人に逢うときの いとおしさや 寂しさなどの 

思いを それぞれに秘めて 眠る故人の元へと 歩みを急ぎます

 

蝉の声とともに 盆トンボが青空に舞い 時折り過ぎる車音は 静けさを破り

それでも あの人にも この風景が見えてて この音が聞こえているかもしれない

 

世界は違っても 私たちと故人をつなぐことは できると思うから 

そう信じられるから 今日も花を抱いて 逢いに来るのです

 

夕刻 お参りの途絶えた霊園は どこか寂しげな光景が広がりますが  色とりどりの

お花が供えられたお墓は 少し嬉しそうに見えるから 不思議です

 

やがて 梅雨が明けると夏本番 そして お盆が来ます

 

             【静かな夕暮れのお墓風景】

       

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain           舞い上がり  夕空染めて  盆トンボ 

 

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「花苗プレゼント」のお知らせ

今 来園された方に「花苗」をプレゼントしています!!

 

春4月頃に 種をまき  6月に小鉢に借り植えしました

 

職員手づくりのため お店のように立派ではありませんが 

愛情だけは どこにも負けないと 育てた職員が言っています

 

「キバナコスモス」「百日草」「宿根サルビアの3種類ありますが

いずれも数に限りがありますので 無くなったら ゴメンナサイ!

 

やすらぎ霊園事務所に お声がけください

 

 f:id:yasuragi-reien:20170716162129j:plain  早く大きくなあ~れ

 

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回顧録no.7 「‥温泉町のA君のこと  3/4」

 

 

前回までのお話はこちら↓

yasuragi-reien.hatenablog.jp

  「‥温泉町のA君のこと 3/4

 

 

 祖母と温泉町に行った時は 必ずA君の家に遊びに行き いつもと同じように夏休み

 や冬休みを過ごし ずっと変わらない日々が続くと思っていた

 

 しかし それから間もなくして 夏休みの間にA君はいなくなった

 両親が勤めていた旅館がつぶれ 給料の遅れから借金を抱えていたから 出ていくし

 かなかったと 後で伯母が教えてくれた 

 

 A君の家はそのままだったが 急いで出たらしく西の窓際からのぞくと いろんな

 ものが散乱していた 

 そこには 彼がいつも読んでいた赤胴鈴之助の漫画本が風呂敷からこぼれて

 残っており 親に叱られてあきらめる A君の寂しそうな顔が浮かんで流れた

 

 やがてその家は壊されて 一帯に堤防がつくられ 大雨の後の水たまりはなくなり 

 少しずつ大人になっていく 子供たちの声も小さくなり 温泉町の風景と同時に

 A君の記憶も遠のいていった              (続く)      

 

 

                                          【昭和を飾った映画館】

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霊園風景 その6「夏風がおよぐ樹木墓地」

 「夏風がおよぐ樹木墓地」

 ふと  風に吹かれてみたい気持になったとき

 見るともなく 空のかなたを眺めていたいとき

 子供の頃に遊んだ 夏風景を思い返したいとき

 何もないのだけれど 日々の繰り返しに いらだち 疲れたとき

 

 ここに立って 南の空を眺めています

 

 三方を緑に囲まれ 高台から見下ろす位置にある「樹木墓地」の 初夏の風景に出逢

 うと いつもそばにいて ずっと一緒に生きていくことを 疑わなかったあの頃が

 思い返され すごした時間が とてもいとおしく 感じられるのです

 

 もう二度と あの頃は戻ってこないのだけれど 

 大切な人に逢うことも 声を聞くこともできないのだけれど

 それでも ここに立って 芝生に覆われた墓碑に語りかけてみたら 

   逢えるような あの懐かしい声が聞けるような そんな気がしてなりません 

 

 初夏から盛夏 そして残暑へと 夏が来て過ぎ去るように 「樹木墓地」の風景も

   少しずつ衣替えしていきます

 

 7月 風泳ぐ「樹木墓地」の風景です

 

                              

 

                                         【 夏風が泳ぐ樹木墓地 】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain  伝えたい 言葉を置いて 夏がいく 

 

 

公益財団法人 やすらぎ霊園 オフィシャルサイト