やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

回顧録の終わりに  「‥夢の風景 100回の記憶から」

「100回の記憶から」

 

 2017年3月 ブログ開設に併せ 「夢の風景」として 回顧録の連載を始めました

 霊園という言葉から 描くのは お墓や墓地 供養など 決して 明るい話ばかり 

 では ありません

 ですが 生まれ来た人 全てが いつかはこの世に 別れを告げる日が来ます

 その日が いつになるのかは 予測できませんが 心残りの ないように 

 誰もの心にある 幼き頃から 今日までの 出会いと 別れ 

 思い出す度に 懐かしくも 泣き笑いしたくなる 過ぎ去った日々

 そうした いくつもの記憶を 文字にすることができたら

 少しでも 心の準備が できるかも 知れない

 それが 回顧録の連載に至った 理由です

 

 フィクションではなく 事実を 思い起こしてみました

 幼いころの記憶をたどり 心に残る人との 出会いや別れなどから

 生きてきたことの 幸せや苦しさ 辛さ そして 今 生きていることへの 感謝  

 積み重ねていく時間の中で ふと気づかされる 

 短くなっていく 此岸  近づいてくる 彼岸  

 思いつくままに そして かすかな記憶を頼りに 過去を 遡上させ

  夢で逢う父や妻や 友などのことも 風景として 文字に記録してきました

  4年が過ぎて そのわずかな 時の中にも 母や叔母や 先輩や友との

 別れがあり 見える景色も 少しずつ 変わってきました 

 

 月日を重ね 出来事を経て 記憶を呼び起こしたら 心のざわつきも 

 なぜか 少なくなってきたようで

 青空を渡る 雲と 風に運ばれてくる 香り 

 鮮やかに映る 緑葉や紅葉 和みを贈る いくつもの花々

 遥か昔から 変わらずに 息づいてきた 自然を 愛おしみ 

 欲を出さず 愚痴を言わず 家族や友の幸せを祈り  

 今 ここにいることを 感謝して 一日を終えることができる

 そんな どこにでもある 当たり前のことが 日常になってきますと

 文字や 文章が 一人歩きしして それまでの記録が 消されてしまいそうで

 そろそろ 何かを 切り離さなければならない時に 来たのかもしれません

 

 そうした思いもあり 今回  100回の掲載を区切りとして  

 「夢の風景」記録を 閉じさせていただくことにしました

 4年間にわたって つたない文書を 読んでいただいた 皆さまに 

 心から お礼申し上げます

 記録の中の 一文が 少しでも 皆さまの記憶や思い出に つながり 

 琴線に触れたり ふとした気づきなどに ご縁があったとしたら 

 幸せに思います‥

 ありがとうございました 

                                 (完)

                                    

 

 

        【2月の青空 瀬の本高原から望む 阿蘇山の雄姿】

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