やす君のひとり言

やす君の情景

~大分市竹中やすらぎ霊園~

霊園風景 その27 「‥‥フジと花水木の光景」

 「‥‥フジと花水木の光景」

  

  桜が 葉桜になり 山々の薄緑色が 一層 鮮やかな季節に移ってきました

  やすらぎ霊園の一番端 西側の クヌギの木を ひときわ大きな 

  ツルが 上っています 

  

  まるで 木の幹を 巻き込もうかとするような 光景は

  ちょっと 不気味さをも 感じさせるのですが 

  桜シ-ズンの終わりを 待っていたかのように あっという間に 若葉の間から

  一面 紫の彩りを 披露してくれる ヤマフジの花です   

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  春から夏へ向かう ひとときを 癒してくれるかのような

  落ち着いた色彩は わび や さび という この国が持つ

  独特の 静かな 雰囲気に 見事に 合致しているような気がします

     

        日本に野生するフジは ヤマフジとフジの 2種類あり その違いは

     ヤマフジが左巻きなのに対し フジは右巻き だそうです

       今年 このヤマフジを 自由墓の近くに 誘引する計画です

  来春は すぐ近くで 紫花をお楽しみいただけるかも 知れません

  ・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

 

  そして 樹木墓で 美しい紅色や白色の花を 披露しているのが 花水木です

  アメリカの 代表的な花木で さかのぼること100年あまり

  1912年に 東京市がワシントンに桜を贈った 返礼として 贈られ 瞬く間に

  日本各地に 広まりました

  庭木はもちろん 街路樹や公園樹としても 広く活用されている 花木です

  この花も 桜花と 入れ替わるかのように 霊園の あちこちで 

  可憐な花姿を 映し出しています

  ちなみに 花のように見えるのは 葉の変化したものです

  

        樹木墓の一画では 一面の芝生に眠る 愛しい人々に 春風とともに 

  花びらを届け 天を向いて ここにいるよ と ばかりに 光り輝いています

  花水木の 花言葉は 「私の想いを受けとめてください‥‥」

  ここに 眠る人に 伝えたいことばが いくつもあって

  わたしたちは それぞれの想いと 交差させながら 立っています

    

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain「見えねども フジの花影 君がいて」    

  

 

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回顧録 no.28 「‥‥寒い国で出逢った通訳のIさん 3/5」

「‥‥寒い国で出逢った通訳のIさん 3/5」

  

  いつ飛ぶか 案内もないまま 時は経ち すでに予定より2時間ほど 遅れ

  半ば あきらめかけたとき アナウンスが 飛ぶから搭乗を急げ と叫ぶ

  依然として 雪が降り続いているのに なんでの 不満と不安が 増幅していく 

  

        50mほど 凍った滑走路を歩いて プロペラ機へ 乗客の数は30人ほど  

  そして なぜか機体の前には 銃を構えた若い兵士が 立っており

  寒さを味方にして 不機嫌な表情で ジロリと睨む

 

       最後に タラップを上ったと 思ったら 後からの 足音

       案の定 兵士が搭乗し それを合図のように ドアが閉められた

 

  そして  彼は 私の 真後ろの最後尾に 座った

  威嚇しているのか 銃を触る 機械的な音が 時折り 耳につく

  

  飛行機の内部は 貨物機を改造したかのような 殺風景なつくりで

  機内誌もなし 飲み物もなし サ-ビスという言葉自体が 存在しない

  暖房も 効いているのか いないのか 寒さが 異様に堪えてくる

 

  隣のIさんを 見ると 辛そうな表情が 眼に映った

  ‥‥大丈夫ですか 

  ‥‥少し 熱があるような  

  そういえば 今朝逢った時から 元気がないな とは思っていたが

  もしもの時にと思い 持っていた風邪薬を 差し出す

  Iさんが いなければ 仕事にならないのだ

 

  雪の中 北へ向かう プロペラ機の 騒がしい音だけが 静寂さを防いでいた

                                 (続く) 

 

 

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霊園風景 その26 「‥‥鮮やか色彩の花木たち」

 

「‥‥鮮やか色彩の花木たち」

 

やすらぎ霊園には もともとこの地で生きてきた木々と 新たに植栽した木々が

混在していますが 四季折々 緑以外の色が  華やいでいる

そんな光景を  どこかで 見ることができます

 

今は春 少しずつ 緑の色が濃さを増し 青空が澄んできますと 木々の芽や花が 

待ちかねていたかのように いっせいに 若々しい 姿を披露しています

 

下の若芽は サルも滑る ということから名づけられた サルスベリ百日紅です

中国原産で 日本には 江戸時代以前に渡来したとも いわれています

ツルっとした木肌の あちこちから 芽吹いてきました

これから 葉を茂らせ 夏の暑い時期に 負けじとばかりに 白や赤の花模様を 

長く楽しませてくれます

 

         【 今年も元気な芽を出してくれた 百日紅 

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 そして 下の真っ赤な花は トキハマンサク 

マンサク科の種類ですが こちらは常緑樹で 年中緑で覆われ

春4月に 一斉に赤や白の化粧を 見せてくれます

ちなみに マンサクという名は 「まず咲く」といって 

春が来ると 真っ先に咲くことから 名づけられたとも 言われています

やすらぎ霊園では 芝生墓の周りで 見ることができます

庭の主木にもなりますが 生垣などに利用しても 見栄えがします 

 

       真紅の花で覆いつくされた トキハマンサク 】 

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 可憐な スズランのような花を 一斉につけているのが ドウダンツツジです

枝ぶりが 灯台の足に似ていることから 灯台ツツジ となり それが訛って

ドウダンツツジ になったとか

規格墓の周りで 優しい彩りを 添えています

新芽や赤白の花も見ごたえがありますが 秋の紅葉も 見事な美しさで

魅了してくれます 

病気もほとんどなく 生垣などにもお薦めです

ふと 若い時代 県南の深山で見つけた 群生地の美しさを 思い出しました

 

    【うつむき加減に春を告げる ドウダンツツジ

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain「早よ出よと 病床の妻 木の芽時」 

 

 

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「さつきフェア」開催します!

 

 

 

「さつきフェア」開催します!

        ‥‥4月28日(土)から  5月6日(日)まで‥‥          

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    椿から梅、そして葉桜となり、やすらぎ霊園の光景は少しづつ初夏の表情に 

 変わりつつあります。

 芝生墓の芝生は、一斉に緑のじゅうたんに衣替えし、 夏に咲く 百日紅花芽は 

 小さな顔を のぞかせはじめました

 

 年明けから続いた寒い日々が はるかな昔のように 思えるほど 暖かく 

 光にあふれた4月 一年中でも にぎやかに 色とりどりの花々が 咲き誇るとき   

 ‥‥そして 

 ゴ-ルデンウィ-クの到来です

 

 いつもは 離れて暮らす家族が、久しぶりに顔を合わせます。

 大切な人と、同じ空間を共有できる貴重な時間です。

 積もる話や近況など、楽しいひとときの話題に、

 ご先祖や大切な人たちのことを語り合いませんか。 

 それぞれの想いを胸にして、彼岸へ渡った故人を偲び、今を生きる私たちが 

 感謝の念を捧げる、そうしたことに気づかせてくれる機会は、

 いつまでも、大切にしていきたいと思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 

 やすらぎ霊園では、4月28日(土)から5月6日(日)まで、「さつきフェア」を開

催いたします。

 今回のフェアでは、今年度最後のご奉仕として、お客様還元価格でのご提供や、

すぐに納骨できる建立済お墓の底値販売、そして、建立条件の良い区画の特別提

ど、盛り沢山のサービスで皆さまのご要望にお応えします。 

 

 晩春から新緑へと、四季の香りが移っていくさわやかな一日。

    どうぞ、ご家族おそろいで「やすらぎ霊園」へお越しください。 

      役職員一同、心よりお待ちしています。

 

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霊園風景 その25 「‥‥愛しさ伝えて 桜色」

「‥‥愛しさ伝えて 桜色」 

 

 若さがある時は 何でも  できるような気がして 世の中も 自分中心で動き 

 毎日の楽しさを 味わうことに夢中で 空や風や花や木や そんな自然の移ろいには 

 あまり  気を留めなかったように思います

 

 家庭をつくり 子供を育て 社会に送り出し 自らがリタイアする 今日

 一日一日と カレンダ-を めくり続けてきて 

 良いこと 悪いこと 嬉しいこと 悲しいこと 楽しいこと 辛いこと  

 そんな いくつもの出来事を 重ねていくごとに 

 歩んだ人生を 想い 振り返ることが 多くなります 

 良かったのか 悪かったのか 自問自答することも あります

 

 そして ひとりふたりと 友が 去って逝き

 愛する人や 親しい人が 彼岸へ渡っていく

 

 身を切られる想いで 見送り 

 涙顔で ふと 見上げると

 青空を 白い雲が流れていく 春風が 桜花を 遠くへ運んでいく

 ああ 生きているのだ と あらためて あらゆるものに 感謝し

 残りの時間の 大切さを かみしめつつ

 自然の動くまま 心のおもむくまま 身を委ねようと 思うのです

 

 光風が 山桜の花びらを 芝生墓に 降り注いで 故人を慰めています

 その花びらは この世から あの世への 贈り物

 悠久の時を超えて ひそかに 命の輝きを放ってきた 山桜

 今年も 静かに咲き 静かに散っていきます

 

  

 

                                   【 満開の時を  芝生墓にお披露目 】

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f:id:yasuragi-reien:20170207092834j:plain 「吾子を背に 愛しき寝息 春日影」 

   

 

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